安倍晋三元総理と蔡英文総統がリモート形式で会談 安倍元総理「力による現状変更の試みは決して許してはならないとの認識で一致」 蔡総統「重要な貿易パートナーであり、安全保障上のパートナーでもある」
自民党の安倍晋三元総理と台湾の蔡英文総統がオンライン形式で対談した。
日華議員懇談会(会長・古屋圭司自民党政調会長代行)は23日、安倍晋三元首相と台湾の蔡英文総統との22日のオンライン会談の動画を公開した。両氏はロシアによるウクライナへの侵攻などをめぐって意見交換し、「武力による現状変更」を容認しない考えで一致した。
安倍氏は会談でウクライナ危機について「ロシアの侵略であり、私たちが築いてきた国際秩序に対する深刻な挑戦だ」と指摘。「日本は国際社会とともにロシアが直ちに停戦し、兵を退くよう圧力をかけなければならない」と述べた。同時に海洋進出を強める中国を念頭に「武力による一方的な現状変更はあってはならない。地域の安定のために、日本と台湾の情報共有も大切だ」と述べた。
蔡氏も中国を念頭に「一方的に武力による現状を変更し、民主主義国家の主権を侵害する暴挙は、インド太平洋地域においても絶対に許されるべきものではない」と語った。
蔡氏は台湾の環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)加盟に向けた日本の支援を重ねて求めた。安倍氏は「台湾が協定の原則を受け入れ、協定の高い水準を満たすことで早期に加入が実現することを強く期待している」と語り、台湾の加盟を支持した。
引用元 「武力による現状変更」容認せず 安倍元首相と台湾・蔡総統が一致
台湾の蔡英文総統は自民党の安倍晋三元首相とオンライン形式で対談し、日本との関係について「重要な貿易パートナーであり、安全保障上のパートナーでもある」と強調した。
23日に動画がインターネット上で公開された。
対談は22日の日華議員懇談会の総会に際して行われた。蔡氏はロシアによるウクライナ侵攻を踏まえ、「暴挙はインド太平洋地域でも絶対に許されるべきものではない」と指摘。安倍氏は「地域の安定のために日本と台湾が情報を共有することも大切だ」と応じた。
関連ツイート
日華議員懇談会総会後の意見交換会の機会に、蔡英文総統とリモート会談を行いました。日台関係またウクライナ情勢について意見交換致しました。
力による現状変更の試みは決して許してはならないとの認識で一致しました。 pic.twitter.com/ckS7Y1ZdX0— 安倍晋三 (@AbeShinzo) March 22, 2022
日華懇の総会で、古屋圭司会長、衆参両院の先生方、そして謝長廷大使と会うことができ、大変嬉しく思います。先生方による台日関係への貢献に感謝し、コロナ禍が終了すれば総統府に来ていただき、台湾特製弁当でおもてなしすることを約束しました。 pic.twitter.com/pxdsbhbsxW
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) March 22, 2022
リモートではありますが、本当に久しぶりに「老朋友」である安倍晋三先生に会えてとても嬉しく思いました。CPTPPやウクライナ情勢など重要な課題について意見交換しました。台日が連携を強化し、インド·太平洋地域の平和と安定に貢献したいとの考えで一致しました。 https://t.co/oHrsWVIMTQ pic.twitter.com/Jj8JqsYm2v
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) March 23, 2022
日華議員懇談会が公開した動画
動画には次のようなコメントが寄せられていた。
安倍元総理には今後も日台の友好関係を深めるために活躍していただきたい。