国連事務次長「ウクライナでの戦争に世界の関心が集まる中、イエメン紛争を忘れてはならない。」 → どうして我国メディアは、イエメン人やレバノン人の大量餓死を報道しないの????
メディアの偏向報道は、今に始まったことではない。
しかし、だ。今回のは、目に余るのではないか???
メディアは、ロシアによるウクライナ侵略を盛んに報じている。堂々と国連憲章に違反した侵略を開始しているのだから、ロシアの侵略は絶対に許してはいけない。しかし、その影で大量の餓死寸前のイエメン人やレバノン人のことは、全く報じていない。
いつも我国メディアは、極端な動きばかりだ。どうして、こっちも報じないのか??人道危機ではないのか??
国連事務次長「ウクライナでの戦争に世界の関心が集まる中、イエメン紛争を忘れてはならない。」 → どうして我国メディアは、イエメン人やレバノン人の人道危機も報道しないの???
中東専門家の髙岡豊氏は、3月17日、国連事務次長がイエメンでの人道危機も忘れるな、と訴えたが無視されたと指摘した。
国連のグリフィス事務次長(人道担当)は、ウクライナでの戦争に世界の関心が集まる中、イエメン紛争を忘れてはならない、今般の支援会合は国際社会がイエメンのことを見捨てていないことを示す機会だと訴えたが、現実の拠出表明、そして問題についての報道の量・質を見る限りこの呼びかけは無視されたといっていい。
(出典 国連)
実際、だ。イエメンでの人道危機は、最悪の状態になっている。
世界三大通信社のひとつであるAFP通信は、3月13日、イエメンの悲惨な状況を報じた。
中東イエメン北西部にある国内避難民キャンプのテントの中、金属むき出しのベッドの上で息苦しそうに泣くランダちゃん。3歳になるが、体重は新生児と変わらない。
戦乱で引き裂かれたイエメン全土では、数百万人が飢えに直面している。ここハッジャ(Hajjah)県に暮らす多くの子どもたちも同様に苦しんでおり、ランダちゃんもその一人だ。
重度の急性栄養失調に陥っているランダちゃんをさらに苦しめるのが、両親とともに収容されているクダシュ(Al-Khudash)キャンプの窮状だ。
悲惨だ。何とかしてやりたくなる。
グリフィス国連事務次長も、以下のように訴えている。
ウクライナでの戦争は、今や世界の最重要課題となっています。それは国連憲章に反しており、ウクライナの人々への影響は非常に残酷です。
しかし、人々が容赦ない暴力と苦しみに直面し、国際的な支援を緊急に必要としている世界の他の地域を忘れてはなりません。世界で最悪の人道的危機の1つであるイエメンはその好例です。戦争は7年以上にわたって激しさを増しており、1月は民間人死傷者にとって記録的な月でした。イエメンの経済は廃墟にあり、基本的なサービスは崩壊しています。
(出典 UNICEF)
その通りだ!国連憲章に堂々と違反するロシアの暴挙は、許されない!!ウクライナ国民も可哀そうだ。しかし、それは、イエメンの国民が餓死するのを放置して良いことにはならないのである。
どのような人種も国民も、命は平等なのである。
しかも、だ。ロシアのウクライナ侵略とそれに対する経済制裁で、穀物価格が大上昇し、イエメンだけでなく、レバノンにも人道危機が迫っている。
レバノン「小麦粉は残り1カ月分」 ウクライナ余波、国連に支援要請 https://t.co/AWyqoYcDJJ
— 朝日新聞(asahi shimbun) (@asahi) March 16, 2022
これを報じた朝日新聞は、珍しく立派だが、我国のメディアは、大量の餓死寸前のイエメン人やレバノン人のことは、殆ど報じていない。国連事務次長が指摘するように、人々が容赦ない暴力と苦しみに直面し、国際的な支援を緊急に必要としている世界の他の地域を忘れてはならないのである。
メディアの猛省を望む。
(出典 国連)