外務省、邦人の保護強化、保護体制の強化の補正予算を計上するもその実効性は??記者からの質問から逃げた外務省!!
外務省の所管する業務には邦人保護が含まれている。この邦人保護に焦点を当てた時、残念ながら我国の外務省は機能不全だ。
いつものごとく外務省の逃げ足の早さだけが目立ったアフガニスタン情勢。その時の反省を踏まえてなのか、昨年12月に成立した補正予算では、邦人保護の強化等で外務省は8億円を計上している。
しかし、だ。計上した予算がしっかり使われているのか。ウクライナ情勢では残念ながら計上した予算に見合った働きを外務省はしていない。
記者から問われた外務省報道官は、質問に正面から答えることはなかった。このような外務省の元で邦人が安心して海外で活動できるとは誰も思わない。
ウクライナ情勢、早期に示された邦人保護の方針
ロシアのウクライナ侵攻で、邦人の保護が当然課題になった。侵攻が始まった直後には次のような我国の対応を報道されている。
政府は同日、官邸の危機管理センターに設置していた「官邸連絡室」を「官邸対策室」に格上げし、情報収集体制を強化。現地には邦人約120人がいるが、けが人などは報告されていないという。
外務省は、在留邦人に改めて退避を呼びかけている。同省によると、ウクライナでは商用機の運航が停止された。日本政府は、手配しているチャーター機で隣国のポーランドなどから邦人を退避させる方針だ。
(出典 首相官邸)
この示された方針に何一つ異論はない。しかし、だ。外務省は保護する邦人はウクライナだけとでも思っていたのか。
各国がロシアに制裁を科したことによって、ロシアから出国できない邦人もいるかもしれない。
このロシアにいる邦人の保護について、外務省報道官記者会見で質問が飛んだ。
補正予算の8億円、きちんと使っていますか?
邦人保護は外務省にとって改善すべき点であることはアフガニスタン情勢の時の対応を見れば明白だ。
その外務省に驚愕の事実が判明したのだ。
【小野外務報道官】
(略)
先ほどのお答えとも若干重複いたしますけれども、我々としては、やはり国の責務として、在外にいらっしゃる皆様の安全確保に万全を期すというところが基本です。私(小野外務報道官)は、個人的にはウラジオストクでのやり取りは、承知をしておりませんけれども、できる限りロシアの状況については、政府全体として細心の注意を払いまして、機敏に対応することで、皆様のご支援となるような形で、情報提供なり出国のご支援などはさせていただきたいと、それが基本だと認識をしております。【フリーランス 安積記者】すみません、昨年12月に成立しました令和3年度の補正予算、これ、確か在外公館による邦人の保護強化、保護体制の強化についての予算が8億計上されていると思うんですが、こういった時のための予算なんじゃないんですか。
【小野外務報道官】今のご指摘の点については、情報を持ち合わせておりませんので、お答えを控えさせていただきたいと思います。
引用元 小野外務報道官会見記録
昨年12月に成立した補正予算に邦人保護を強化する為の予算を計上していたのだ。
邦人保護の予算を計上しておきながら、ロシアに残された邦人の保護に関しては打つ手なしの様子。本当にやる気あるのかと思いたくなる状況だ。
予算があれば外務省もしっかり邦人保護を行うものと思ったが見当違いだったようだ。
予算を補正でつけても、何ら改善されることのないように思えてしまう外務省。この省庁を役に立つものに変えるには解体的な改革が必要と言わざるを得ない。
岸田総理と林外相には、外務省が我国の外交でこれ以上足を引っ張ることがないようにする為に、早急な改革をお願いしたい。