立民・枝野氏、緊急事態対応の改憲について「具体的に何か困ることがあるのですか?」「震災と原発事故の対応をした」⇒自民・細野氏「あの時、衆参いずれかの任期が来ていたら被災地で選挙ができただろうか?」
立憲民主党の枝野幸男前代表が、緊急事態に対応するための憲法改正の必要性を訴えることについて「具体的に何か困ることがあるのですか?」と述べた。
また、枝野氏は東日本大震災を振り返り、改憲の必要性を感じなかったと主張したという。
立憲民主党の枝野幸男前代表は28日、党主催の憲法対話集会で講演し、緊急事態に対応するための憲法改正の必要性を訴える自民党など改憲政党を牽制(けんせい)した。「緊急事態の時にはもっと自由にやらせろ、国会議員の任期も延長させろみたいなばかな話がある。具体的に何か困ることがあるのですか?」と述べた。
東日本大震災の時に官房長官を務めていた枝野氏は当時を振り返り、改憲の必要性を感じなかったとも主張。「震災と原発事故の対応をした。憲法の縛りのせいでやれなかったことはたった一つたりともない。全て憲法の縛りの中でも完全にできる。法律も全部整っていると確信している」と断言した。
「「震災と原発事故の対応をした。憲法の縛りのせいでやれなかったことはたった一つたりともない。全て憲法の縛りの中でも完全にできる。法律も全部整っていると確信している」と断言した」とあるが、枝野氏は100%満足した対応ができたと思っているのだろうか?枝野氏は満足したとしても、被災者たちは満足していただろうか?
枝野氏は『東日本大震災と憲法 ― 参議院憲法審査会の議論を振り返って ―』で何が議論されていたかを見るべきだ。
「あの時、衆参いずれかの任期が来ていたら被災地で選挙ができただろうか?」と、東日本大震災の当時に政権にいた自民党の細野豪志議員は訴える。
東日本大震災を官邸で経験したが私と枝野さんとは考えが異なる。4月に予定されていた統一地方選は被災3県で半年先送りされた。地方選は法改正で対応できるが国政選挙は憲法改正がないと延期できない。あの時、衆参いずれかの任期が来ていたら被災地で選挙ができただろうか? https://t.co/DwLQoLlTF4
— 細野豪志 (@hosono_54) March 28, 2022
東日本大震災の際に政権にいたのなら、細野氏のように「もし選挙があったらどうなっているだろうか」と思うのが普通だ。たまたま震災と選挙が重ならなかっただけで、東日本大震災を乗り越えたから万事OKというのはあまりにも危機管理能力が欠落していると言わざるを得ない。
もし不測の事態の最中に選挙が重なったらどう対応するのかを議論してまとめていくのが政治家の仕事ではないか。もし、ロシアや北朝鮮がミサイルを日本本土に打ってきたら、もし、尖閣諸島に中国が上陸したら、その度に国会で議論してあーでもないこーでもないとするのか。枝野氏は「緊急事態の時にはもっと自由にやらせろ」と、政権が好きにさせろと要求しているようなことを言っているが、緊急事態の際には時の政権に判断をある程度ゆだねることも必要な時もあると思う。もちろんその判断には責任がついてくる。だから有権者も選挙で信用できると思った候補者や政党を選ぶのだ。
また、枝野氏は「選挙に勝ったんだから何をしても構いませんというわけではない」と述べていた。そんなことは当たり前だ。国民はそんなことをしない政治家を選んでいるのだ。
「選挙に勝ったんだから何をしても構いませんというわけではない。私たちは権力をお預かりしている。政治家が勘違いをしている大きなポイントだ」
講演した枝野氏は、改憲に意欲を示す自民党などを念頭にこう釘を刺した。ロシアのウクライナ侵攻を例に、「プーチン大統領も形式的には選挙で選ばれている」と言及。「民主主義は多数決とイコールではない。バランスを取るのが立憲主義だ」と語った。
私からすればよく言うよと言いたい。望まぬ事業仕分けでどれだけの企業がダメージを受けたか。建設業の友人の話では、事業仕分けで公共事業が削減され、倒産した会社や規模を縮小した会社がたくさんあったという。もちろん、全国の多くの原発を止めたのも当時の民主党政権で、今も多くの原発が稼働していない。そして最近起こった電力逼迫だ。イメージアップのために好き勝手やってきたメンバーのセリフとは思えない。
枝野氏はプーチン大統領を例に挙げているが、それを言うならゼレンスキー大統領も選挙で選ばれている。そのゼレンスキー大統領の指揮のもとにウクライナの国民は一致団結してロシアに対抗していることについてはどうお考えなのだろうか。