政府、ウクライナ首都「キエフ」から「キーウ」へ表記変更 防衛省はいち早く「キーウ(キエフ)」の表記
政府がウクライナ首都の「キエフ」から「キーウ」に表記を変更する。政府がウクライナ政府に確認したところ、ロシア語読みの「キエフ」からウクライナ語の「キーウ」への変更を希望していたという。
政府は、ウクライナの首都キエフの呼称をウクライナ語読みの「キーウ」に変更する方針を決めました。きょう、発表する予定です。
複数の政府関係者によりますと、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、政府が首都キエフの呼称についてウクライナ政府に確認したところ、ロシア語読みの「キエフ」からウクライナ語読みの「キーウ」に変更を希望する意向が示されたということです。
このため、日本政府の使用する呼称をウクライナ語の「キーウ」に変更する方針を決めました。
ウクライナへの支援を示す意味でも変更が必要と判断し、キエフ以外の地名についてもウクライナ語の読みに変更するということです。
政府の確認でウクライナ政府が変更を希望していたことが主なる要因かもしれないが、自民党の佐藤正久外交部会長の訴えかけがあってこそだと思っている。自民党外交部はいい仕事をしたのではないか。
メディアではいち早く日本テレビが「キーウ」に切り替えたが、追従するメディアが見られなかったことは残念だった。しかし、これを機にメディア各社が変更することを願う。
政府の方針決定の前に防衛省は、キエフの表記について、キーウを併記する方針を決めていた。29日に行われた自民党の会合で配布された防衛省の資料では「キーウ(キエフ)」の表記となっていたそうだ。キエフについては慣用として定着していることで、わかりやすいように併記したという。(参考)こういうことは本当に防衛省は早い。
それと、うやむやにしてほしくないのが、2015年に在日ウクライナ大使館から「キエフ」を「キーウ」に変更するように外務省へ文書で要請していたという件だ。
林芳正外相は記者会見で「文書を受け取ったとの事実は現時点では確認されていない」と説明していたが、佐藤外交部会長は自身が在日ウクライナ大使館に確認したと述べている。佐藤氏が言うように、在日ウクライナ大使館が要請を出していたのなら、林外相が外務省に嘘の報告を受けたことになる。それはすなわち外務省が健全に機能していないことになる。機能していないのならば外務省の大改革は待ったなしだ。