衆院憲法審査会、憲法に緊急事態条項を新設する是非について、自民「改憲が必要」立民「改憲の必要はない」
衆院憲法審査会で憲法に緊急事態条項を新設する是非について議論がされ、改憲が必要とする自民党に対し、立憲民主党は改憲の必要はないと意見が割れた。
3月31日にも、緊急事態への対応について憲法に人権制限の規定を設けるべきだと訴える自民党に対して、立憲民主党はその必要性はないと反論していた。(参考)
衆院憲法審査会が7日開かれ、憲法に緊急事態条項を新設する是非などについて討議した。自民党の新藤義孝氏は、緊急事態条項新設を巡り(1)国会議員の任期延長に関する改憲(2)大規模災害といった緊急事態の対象明記―が各党の意見の大勢だと主張した。立憲民主党の奥野総一郎氏は改憲の必要性がないとして拙速な議論を批判した。
自民の山田賢司氏は「国会を召集するいとまがなく、緊急かつ迅速に法令を制定する必要がある場合にどうするのかが本質だ」と訴えた。立民の中川正春氏は緊急事態時の権力の集中に懸念を表明。「権力を縛り暴走を防ぐために定める条項だと再確認すべきだ」と述べた。
この記事を読んで少し気になったのが「立憲民主党の奥野総一郎氏は改憲の必要性がないとして拙速な議論を批判した」とあるが、共同通信は「拙速な議論」だと思っているのだろうか?「拙速な議論だと批判した」の間違いかな?と思った。正しいというのなら共同通信はこの議論を拙速だと思っていることになる。細かいことを言ってごめんなさい。
先月、枝野幸雄前代表が「民主主義は多数決とイコールではない。バランスを取るのが立憲主義だ」などと言っていたが、どう考えてもこの状況でバランスがとれるとは思えない。ここまで言うのなら枝野氏が議論に加わってバランスをとって話をまとめていただきたいものだ。それができないなら民主主義的に多数決でしか決着はつかないだろう。このままではいつまでも平行線で、いたずらに時間ばかりが過ぎていくことになる。
そもそも立憲民主党は「改憲ありきの議論は反対」というが、立憲民主党こそ「反対ありき」になっているのではないだろうか。