ロシア軍が１２万人の子供を連れ去ったという情報に、松野官房長官「真相は徹底的に明らかに」
ロシア軍が１２万人以上の子供をウクライナから連れ去ったとウクライナ最高会議の人権担当者が主張したことに対して、松野博一官房長官は「真相は徹底的に明らかにされなければならず、引き続きＧ７（先進７カ国）をはじめ国際社会と緊密に連携していく」と述べた。
松野博一官房長官は１１日の記者会見で、ウクライナ最高会議（国会）の人権担当者が、ロシア軍が１２万人以上の子供を連れ去ったと主張していることに関連して「真相は徹底的に明らかにされなければならず、引き続きＧ７（先進７カ国）をはじめ国際社会と緊密に連携していく」と述べた。
松野氏は、ロシアによる違法な子供の連れ去りや養子縁組について「デニソワ最高会議人権問題全権代表が言及し、国際機関の介入を呼びかけたと承知している」と説明。「いずれにせよロシア軍の行為により、子供を含む多数の市民が犠牲となっていることを極めて深刻に受けとめている」とした。
デニソワ氏は、複数の情報源の話として、ロシア軍が侵攻後、孤児を含む１２万人以上の子供を強制的に連れ去ったと主張。親ロシア派支配地域を経由し、ロシア西部に強制的に連れ去ったとしている。
キーウ州では１２２２人の死亡が確認されたことも報じられた。
ウクライナのベネディクトワ検事総長は10日、ロシア軍の侵攻によって、北部キーウ（キエフ）州で1222人の死亡を確認したと英スカイニュースのインタビューで明らかにした。また民間人殺害など「戦争犯罪」や「人道に反する罪」で、ロシア側の容疑者500人を特定、訴追手続きを始めたと語った。
クレバ外相は10日、「残虐な犯罪を行うロシアと停戦交渉をするのは困難だが、ブチャで起きたような虐殺を防ぐには交渉の機会を得る必要がある」と米メディアに語った。
「ロシアによる重大かつ組織的な人権侵害に強い懸念を表明する」として、７日にロシアの理事国資格停止の決議が採択されたわけだが、次々とロシアの非人道的な行為が報じられている。
先月にもマリウポリなどの住民がロシア領に強制的に移送されていると報じられた。
報道が事実なら人質と考えていいだろう。
しかし、さすがに１２万人は耳を疑う。俄には信じがたい。松野官房長官が述べるように真相究明にあたって欲しいところだ。