超党派議連「文化の日」を「明治の日」に⇒鳩山元首相「明治は教育勅語を奉読させられ、富国強兵の掛け声の下で植民地獲得のために戦争に突入していった時代だ」「私は変えることに反対する」
鳩山由紀夫元首相が祝日である11月3日の「文化の日」を「明治の日」に変える動きがあることについて、「私は変えることに反対する」とツイッターに投稿した。
鳩山さんは「前川喜平さんから超党派議員で『文化の日』を『明治の日』に変える動きがあることを伺った」と切り出し、超党派の国会議員が7日、改称を目指す議員連盟の設立総会を国会内で開いた件に言及した。
さらに「『文化の日』は日本を自由と平和を愛する文化の国にするために制定された」とその意義を解説した上で、「明治は教育勅語を奉読させられ、富国強兵の掛け声の下で植民地獲得のために戦争に突入していった時代だ」と批判。「明治の日」への名称変更について「私は変えることに反対する」と反対意見を述べた。
鳩山さんの投稿にSNSでは「貴殿が『反対』するなら『賛成』する」「つまり明治の日に変えるのは日本にとって正しいと理解しました」の意見や「つまり明治が嫌いなんですね」「憲法公布の日で、十分でしょう」「『緑の日』を『昭和の日』に変えるのはなぜ賛成したんですか?」などのコメントが相次いだ。
前川喜平さんから超党派議員で「文化の日」を「明治の日」に変える動きがあることを伺った。「文化の日」は日本を自由と平和を愛する文化の国にするために制定された。明治は教育勅語を奉読させられ、富国強兵の掛け声の下で植民地獲得のために戦争に突入していった時代だ。私は変えることに反対する。
— 鳩山友紀夫(由紀夫)Yukio Hatoyama (@hatoyamayukio) April 11, 2022
引用元 鳩山由紀夫元首相、「文化の日」→「明治の日」改称に反対 「明治は教育勅語を奉読させられ…戦争に突入していった時代だ」
「文化の日」を「明治の日」へ改称する動きは、自民、立憲民主、日本維新の会、国民民主4党などが超党派議連を立ち上げ成立を目指している。
超党派の国会議員は7日、11月3日の「文化の日」は明治天皇の誕生日に当たるとして「明治の日」への改称を目指す議員連盟の設立総会を国会内で開いた。祝日法改正案を議員立法で速やかに共同提出し、早期成立に向けて努力する方針を確認した。
既存の自民党有志による議連を超党派議連に切り替え、自民、立憲民主、日本維新の会、国民民主4党などの議員計92人が入会した。会長に就任した自民党の古屋圭司元国家公安委員長は総会で「明治は近代化を果たした歴史的な時期だ。『明治の日』に変える意義は大きい」と強調した。
11月3日は日本国憲法公布の日で、第2次大戦後に文化の日となった。
引用元 「明治の日」へ超党派議連
「11月3日は日本国憲法公布の日で、第2次大戦後に文化の日となった」とあり、これを理由に反対を述べるのであれば頷けたのだが、「明治は教育勅語を奉読させられ、富国強兵の掛け声の下で植民地獲得のために戦争に突入していった時代だ」と、まさかの明治時代批判を展開した。
教育勅語についてはこれまでもたびたび論争になってはいたが、「12の徳目」は日本人が持つ道徳観が込められていると思う。海外の人が「日本はいいところ」「日本人は素晴らしい」と評価するのは日本人に「12の徳目」の道徳観が現代も引き継がれているからだではないだろうか。
富国強兵についても欧米列強に飲み込まれないように軍事を強化する必要があった。それと同時に、外交上では列強国と渡り合うためには強い国であることを示す必要があったからなのだ。植民地獲得の行為は現在では批判されることだが、当時は国の威信を示す手段の一つだったことを考えれば全否定はできないのではないだろうか。また、外交の背景に軍事力があるという事を明治時代に日本は学んだとみるべきだろう。
「平和憲法が公布された日で、日本を自由と平和を愛する文化の国にするために制定されたから『文化の日』のままでいいじゃないか」と訴えればSNSの反応も少しは違ったのではないだろうか。
個人的には「文化の日」のままでもいいと思うが、昭和天皇の誕生日が「天皇誕生日」⇒「みどりの日」⇒「昭和の日」となった経緯を考えれば「明治の日」とする動きがあっても決しておかしくはない。