福山氏大ピンチ?京都府儀補選で立民候補が惨敗 立民議員「ショックもショック、大ショックだ」
10日に投開票された府議補選京都市北区選挙区(欠員1)を日本維新の会が制したことで、立憲民主党が危機感をつのらせている。
京都市は泉健太代表のおひざ元で、夏の参院選では福山哲郎前幹事長が5期目を目指す。その選挙区で府議補選とはいえ最下位という惨敗を喫したのだから無理はない。
SNSでも補選の結果を受け「福山哲郎氏参議院選落選濃厚」という投稿もあった。
立憲民主党に衝撃が走った。泉健太代表のお膝元である京都府で10日に投開票された府議補選京都市北区選挙区(欠員1)を日本維新の会が制し、立民は自民党と共産党にも及ばない最下位に沈んだからだ。立民は夏の参院選京都選挙区(改選2)で福山哲郎前幹事長の当選を目指している。対決構図が重なる今回の補選を前哨戦と位置付けていただけに、党内には危機感が広がっている。
福山氏は11日、ツイッターで補選について「残念ながら負けました。維新が議席を獲得しました。申し訳ありません」と謝罪した。立民は福山氏の元秘書の女性候補を擁立し、福山氏が全面的に支援した。さらに、衆院京都3区選出の泉氏のほか、知名度の高い蓮舫元行政刷新担当相や辻元清美元衆院議員らが応援に入ったが、伸び悩んだ。
立民は昨年の衆院選比例代表で、府内の得票が自民、維新に次ぐ3位にとどまった。今回は自民元府議が公職選挙法違反事件で辞職したことに伴う補選だったにもかかわらず後れを取った。参院選京都選挙区もこの4党による対決が予想されており、立民の危機感は強い。関係者は「維新が勢いづき、自民にも共産にも負けた。党の先行きを示すような衝撃的な惨敗だ」と強調。ベテラン議員も「ショックもショック、大ショックだ。これはもう補選レベルの話ではない」と嘆いた。
参院選で5選を目指す福山氏は旧立民の結党時から昨年の衆院選後まで幹事長を務めた象徴的存在だ。万が一、取りこぼすような結果に終われば、福山氏の元秘書でもある泉氏の沽券(こけん)にかかわる。24日には泉体制初の国政選挙となる参院石川選挙区補選が投開票を迎える。泉氏は「選挙の顔」として正念場を迎えている。
おはようございます。昨日、日付けが変わる直前に北区補欠選挙の開票結果が出ました。残念ながら負けました。維新が議席を獲得しました。松井ようこさんには懸命にがんばって
いただきましたが、届きませんでした。申し訳ありません。
今朝は、北大路北口でご挨拶をさせていただきました。 pic.twitter.com/uPnQyyw7cU— 福山哲郎・立憲民主党 (@fuku_tetsu) April 10, 2022
福山氏も直接応援に駆け付けただけにショックも大きかっただろう。
また、蓮舫氏、辻元清美氏らが応援に入ったが結果は惨敗。むしろ応援団が良くなかったのではないかと思った。
夏の参院選の京都選挙区では自民党、立憲民主党のほかにも日本維新の会や日本共産党も候補者擁立へ調整しており、国民民主党も擁立する方針を示した。まさしく激戦区となりそうだ。
とはいえ、福山氏は知名度もあり、たちまち補選の結果が参院選に結びつくとまでは言えないだろう。だが、これまで通りに順当に当選とも思えない。衆院選で辻本清美氏が落選したような事態が再現される可能性は大いにある。
福山氏からすれば国民民主党だけは擁立してほしくないと考えるだろう。泉代表も国民民主党の擁立のついては「静岡とかに立憲民主党が立ててもよいのかという話になる」とけん制するほど警戒している。
こうなると我々からすると俄然注目の選挙区で、選挙活動から開票まで目が離せない。でも、これが本来の選挙の在り方なんだとつくづく思った。