外務省、尖閣諸島沖の領海に中国海警局の公船が侵入するも外交ルートで抗議するのみ！大使または公使を呼び出すべきでは？？？
ロシアのウクライナ侵攻によって、多くの視線はヨーロッパに向けられている。しかし、だ。我国はアジアの国だ。我国の周辺に目を向けると相変わらず脅威は散在している。
その脅威の１つが中国だ。なにを言われようとも覇権主義的な動きを変えることがない。１２日には尖閣諸島沖の領海に、中国海警局の公船が侵入したのだ。
このような中国の暴挙に対して、しっかりと対応しないといけない外務省は外交ルートで抗議しただけで終わった。
しかも、抗議について外務省ホームページにも掲載しない始末だ。
ウクライナ情勢などお構いなしの中国！！
国際社会の視線がヨーロッパに釘付けになっていることを良いことに、中国がまたしても暴挙にでた。
尖閣諸島沖の我国の領海に侵入をしたのだ。
12日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻が1時間半余り日本の領海に侵入しました。海上保安本部は再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船4隻が、12日午前9時45分ごろから午前10時すぎまでに相次いで尖閣諸島の久場島の沖合から日本の領海に侵入しました。
4隻は、1時間半余り領海内を航行し、午前11時40分すぎまでに領海を出たということです。
（出典 海上保安庁）
一隻の侵入ではない。四隻が立て続けに我国の領海に侵入したのだ。このような中国の行動は今年に入って既に６件が確認されている。
このような領海への侵入が行われると必ず役が回ってくるのが外務省だ。しかし、外務省は、領海侵犯が６回も繰り返されているにも関わらず、外交ルートで抗議しただけで終わらせる気なのだ。
外務省の外交ルートでの抗議が効果あったことありますか？？？
今回の領海侵犯について、松野官房長官が会見で対応を明らかにした。
松野博一官房長官は１２日午後の記者会見で、中国海警局の船舶４隻が同日午前、沖縄県石垣市の尖閣諸島周辺の領海に相次いで侵入してきたことに対し、中国に外交ルートを通じて厳重抗議したと明らかにした。いずれの船舶も同日午前に領海から退去した。
松野氏は、海警局の船舶による領海侵入について「国際法違反だ」と指摘した。その上で、海警局の船舶による領海侵入や接続水域での航行が相次いでいることに関し、「極めて深刻に考えている。引き続き緊張感を持って周辺の警戒監視に万全を尽くすとともに、中国側に対しては冷静かつ毅然（きぜん）と対応していく考えだ」と述べた。
（出典 首相官邸）
領海侵犯が午前中に発生したことを考えれば外務省の対応は早かったのかも知れない。しかし、だ。せっかく松野官房長官が記者会見で言及しているのに、外務省のホームページからは確認できないのだ。
松野官房長官の言及が、台無しになってしまう。
先月、中国の海洋調査船が我国の排他的経済水域内で活動していた時は、報道発表を行っていたのにも関わらず、だ。（参考）
いつも外務省は、事が起こると外交ルートを通じて中国政府に抗議している。だがそれが功を奏したことは一度でもあるのか？？？
いい加減対応を改めるべきだ。格好と建前だけの抗議ではなく、駐日中国大使、あるいは駐日中国公使を外務省に呼び出し、厳重な抗議と謝罪を要求するべきだ。
何をやるにしても不甲斐ない外務省。もっと言えば能力に疑問を感じてしまう外務省。
岸田政権がこの件だけは何もしないので、はっきり申し上げるが、外務省は儀典省にして、外交的な作法を司る省庁に変え、別に外務省の中の国家観のあるしっかりとしたちゃんと働く外交官だけをこの省庁から引っ張り出し、公安や警察、防衛省の中のインテリジェンスに近い優秀な人材を集めて、本当に外交に意味があることができる、外交省でも作った方が良いだろう。そしてこの外交省には民間の優秀な人材も登用して我国と国民のことをしっかりと考えられる省庁にすべきである。この省庁の改革に本気で乗り出さないと我国の安全保障領域の対策や重要な外交問題は、手遅れになることは必至だ。