【憲法審査会】維新・馬場氏「自衛隊を活用すると言うなら、はっきりと(自衛隊を)合憲と認めたらどうか」共産・赤嶺氏「憲法制定時から軍隊を持たないからといって個別自衛権を持っていないわけではないと主張してきた」
憲法9条をめぐり、日本維新の会と日本共産党が憲法審査会で論戦となった。
維新の会の馬場伸幸共同代表が「憲法9条をめぐる議論に真剣に向き合うべきだ」と主張、そのうえで志位氏の「自衛隊活用」を取り上げ、「自衛隊を活用すると言うなら、はっきりと(自衛隊を)合憲と認めたらどうか」と訴えた。これに対し共産党の赤嶺政賢議員が「憲法制定時から軍隊を持たないからといって個別自衛権を持っていないわけではないと主張してきた」と反論した。
衆院で14日、憲法審査会が開かれ、各党が憲法改正手続きの国民投票法について意見を交わしたが、日本維新の会は憲法9条をめぐり、共産党への批判を展開し、共産が反論する一幕があった。
審査会の冒頭、各党が国民投票時の広告規制について意見表明する中、維新の馬場共同代表は「憲法9条をめぐる議論に真剣に向き合うべきだ」と主張。「ロシアのウクライナ侵略という国際秩序の根幹を大きく揺るがす事態に直面する中、立法府が固定観念にとらわれることなく9条を巡る論議に真剣に向き合い、意見集約を図っていくことが不可欠だ」と述べた。
その上で馬場氏は、「自衛隊は違憲」との立場をとる共産党の志位委員長が9日に「有事の際には自衛隊を活用する」と発言したことを批判。「いまだに自衛隊は違憲だと主張し、水戸黄門の印籠のように、『現行の憲法9条をかざせば、敵も斬りかかってこない』と思い込んでいる方々がいる。理想論で国や国民を守ることはできない。それこそ日本に牙をむく周辺諸国の思うツボだ」と述べた。
さらに「自衛隊を活用すると言うなら、はっきりと(自衛隊を)合憲と認めたらどうか」と”挑発”し、審査会に出席していた共産党の赤嶺議員に回答を求めた。
これに対し、赤嶺議員は、共産党が「憲法制定時から軍隊を持たないからといって個別自衛権を持っていないわけではないと主張してきた」と反論。「憲法違反の自衛隊が存在していることは、自民党が作り出した矛盾だ」などと述べた。
これは馬場氏の主張が正論だ。赤嶺氏は「憲法制定時から軍隊を持たないからといって個別自衛権を持っていないわけではないと主張してきた」と述べているが、自衛隊を解消した場合、個別自衛権の行使はどうするのか?まさか防衛組織も持たず個別自衛権を行使しろと言っているのだろうか?志位委員長も自衛隊解消後の日本の防衛を問われ「攻められる心配があるうちは(自衛隊を)なくさない」と述べているように、本当は日本には自衛隊が必要なことは理解しているのではないだろうか。
だったら馬場氏が述べたようにはっきりと自衛隊が必要と認めて、違憲状態であるなら合憲にすべきではないだろうか。
北海道周辺でロシア軍が軍事活動を活発化しているという報道もあり、尖閣周辺では依然中国がうろついている。グチャグチャ揉めている時ではないと思うのだが。