ウクライナの動画問題、どうして外務省は一か月間も気が付かなかったの???ウクライナ政府の対応の早さを見習っては???
ロシアによるウクライナ侵攻が始まった時から、我国はウクライナに対して支援を続けてきた。しかし、残念ながらウクライナ政府がTWITTERに掲載した動画が波紋を呼んでいる。
ウクライナ側が問題視された動画を削除し、駐日ウクライナ大使を務めるコルスンスキー大使が謝罪したことで問題は終息した。削除、そして謝罪をしたウクライナ側を責めるつもりは毛頭ないが、この問題にはより深刻な点があるのだ。
それは我国の外務省の対応だ。動画が掲載されて1か月もの間、外務省は気が付かなかったと言うのだ。ウクライナ、ロシアの両国は情報戦を展開している。その情報を外務省は確認すらしていなかった、もしくは見過ごしたと言うことになるのだ。それも政府の発信情報をだ。
対応が早かったウクライナ政府!!
ウクライナ政府は、戦況を伝える様子等の動画を積極的に発信している。その動画の1つに我国の名誉に関わる重要な問題があった。
問題となったのは「現代ロシアのイデオロギー」と題した動画。関係者によると、ウクライナに侵攻したロシアのプーチン大統領を批判する映像の中で、昭和天皇、ヒトラー、ムソリーニの顔写真を並べて「ファシズムとナチズムは1945年に打ち負かされた」と記していた。
磯崎仁彦官房副長官は25日の記者会見で、「全く不適切で、極めて遺憾だ」と批判。在日ウクライナ大使館とウクライナ大統領府に削除を申し入れたところ、動画は修正されたと説明した。現在はヒトラーとムソリーニだけが並んでいる。
磯崎副長官によると、ウクライナ政府は外交ルートを通じて謝罪の意を表明。ツイッターにも「誤りを真摯(しんし)におわびする。親切な日本の人々の気分を害する意図はなかった」と記した。
ウクライナ政府の対応は実に迅速なものだった。ただし、いくら侵略を受けているといっても不正確な情報を発信するのだけはやめてもらいたい。
ウクライナ政府が迅速に対応した一方で、無能さをさらけ出した省庁がある。我国の外務省だ。
外務省、問題の動画に1か月も気づかず!!
この動画が投稿された時点で問題視されたのかと思っていたが、そうではない。なんと1か月前に掲載されていたものだったのだ。
そして自民党の佐藤外交部会長が衝撃の事実を明らかにしている。
自民党の佐藤外交部会長は26日、「約1ヶ月間弱、掲載されたままになっていたことを外務省が気が付かなかったことも問題だ。情報戦で負けている」と、政府の対応の遅さを批判。その上で、再発防止に向けて、ウクライナ政府のSNSなどをチェックする担当者を設けるよう求めた。
(出典 参議院インターネット審議中継)
なんと1か月もの間、外務省は気が付かなかったと言うのだ。ウクライナ、ロシアの両国は情報戦を展開している。その情報を外務省は精査しているのかと思っていたが、気が付かなかったとは呆れる以外ない。
再発防止に向けて担当者を設けるように求めているが、担当者を設ける、設けないで済む話ではない。組織的な問題だ。
我国の名誉に関わる問題に1か月も気が付かなかったとは、能力に問題があるのか、それともやる気がないのかどちらかだ。
外務省の猛省を望む。そして何度も申し上げているが、岸田政権には、外務省の解体的改革をお願いしたい。外務省に問題があることは、誰が見ても明らかだ。