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IAEAの処理水の安全性を検証する報告書「処理水の影響「小さい」」と報じられるが、正解は「日本の規制当局が定める水準より大幅に小さいことが確認された」




東京電力福島第1原発の処理水の安全性を検証するIAEAの調査団が最初の報告書を公表した。処理水が放出された場合の影響について、「日本の規制当局が定める水準より大幅に小さいことが確認された」と発表された。

グロッシ事務局長は同日、「日本は処理水放出に向けた大きな進歩を遂げている。放出前に結論を出すべく検証を続ける」との声明を公表した。(参考

国際原子力機関(IAEA)は29日、東京電力福島第1原発から出る放射性物質トリチウムを含む処理水の海洋放出について、安全性を検証する調査団による最初の報告書をまとめた。

報告書は処理水が放出された場合に放射線が人体に与える影響について、東電の分析結果を踏まえ、「日本の規制当局が定める水準より大幅に小さいことが確認された」と指摘した。ただ、安全性に関する最終的な判断は、放出前に発表するとも説明。当面結論を出さず、調査を続ける方針を示した。

調査団は2月に訪日し、福島第1原発の視察や関係省庁、東電へのヒアリングなどを実施した。今後も放出までに行う調査のたびに2カ月後に報告書を公表する。東電は、処理水を保管するタンクが満杯となる時期を、2023年夏~秋ごろとしている。

引用元 処理水の影響「小さい」 福島原発、調査継続 IAEA

各マスコミが報じている中、時事通信社の記事を引用させてもらったのはタイトルに違和感を感じたからだ。

因みに各社報道のタイトルはこれだ。

日本経済新聞:東電の処理水、放射線影響「非常に低い」 IAEAが報告書
NHK:福島第一原発の処理水 “問題はない” IAEAが調査結果を公表
朝日新聞:福島第一の処理水放出 IAEA「放射線の影響、小さい」調査は継続
産経新聞:処理水放出準備に「進展」 IAEAが報告書公表

「処理水の影響が小さい」ではなく、「日本の規制当局が定める水準より大幅に小さいことが確認された」のだ。影響が小さいとか低いでは多少なりとも影響があることになり、さらに風評被害を生むことになる。これについては「国際的な安全確保の基準に照らし問題はないとする見解を示した」と報じたNHKが正解だろう。

SNSを見ても、早速勘違いしている人がいた。マスコミは自身が風評被害の発信源になりうるという認識を持つべきだ。

とはいえ、現時点ではIAEAからお墨付きを貰ったと思っていいだろう。後は政治が国民に理解させる番だ。まずは福島の人々に丁寧に説明をして理解してもらうことだ。







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