無断でウクライナ入国の立民議員が役職1カ月間停止処分⇒自民・茂木幹事長「こんな軽いことで良いのだろうか」
立憲民主党の小熊慎司議員が、大型連休中に国会の許可を得ないでウクライナに入国したことに対し、党は幹事長代理職を1カ月間停止する処分を発表した。
国会開会中に国会議員が海外へ渡航するには届出が必要。だが、小熊氏はポーランドへの渡航は申告していたものの、ウクライナについては国会の許可を得ていなかったという。
小熊氏は「見に行かなければいけないという義憤に駆られた」ということで計画にないウクライナ訪問を行ったというが、西村智奈美幹事長は「国会の議決と反する行動は非常に問題」と、その場で注意したという。
立憲民主党の西村智奈美幹事長が10日、定例会見を行い、ロシアが軍事侵攻を続けるウクライナへ国会の許可を得ず入国した同党の小熊慎司衆院議員について、幹事長代理の党役職を1カ月停止すると明らかにした。
同党はこの日午前、小熊氏に聞き取り調査を実施。小熊氏はポーランド、ルーマニア、モルドバ、スロバキアへ行く計画で渡航許可を得ていた。ポーランドからウクライナへ帰国する避難民が多数いたことから、小熊氏は「見に行かなければいけないという義憤に駆られた」と計画にはなかったウクライナ西部のリビウを訪れたという。
西村氏は「計画的行動ではないということを確認した。外務省がレベル4(退避勧告)にしている地域であり、国会の議決に反する行動を取ったことは非常に問題。その場で注意した」。小熊氏は「軽率だった。申し訳ない」と述べたという。
小熊氏は4月30日、フェイスブックに「ウクライナ避難民支援の状況調査の為に渡航」と投稿。その後も滞在の様子を報告していた。
この処分に対して自民党の茂木敏充幹事長は、「こんな軽いことで良いのだろうか。こんなに国会を軽く見ても良いのだろうか」と、処分の甘さを指摘した。
茂木幹事長は東京都内で開かれた自民党議員のパーティーでの挨拶で、「一人の国会議員がウクライナに行ってパフォーマンスをして何になるんだ」と小熊氏を批判。
さらに、立憲民主党の処分について「こんな軽いことで良いのだろうか。こんなに国会を軽く見ても良いのだろうか」と述べ、甘過ぎるとの認識を示した。
確かに、役職1カ月間停止は甘すぎる。
しかも、計画になかったというが、無計画でポーランドからウクライナに簡単に入国できてしまうのだろうか?ポーランドの日本大使館を通さなかったのだろうか?この点については疑問が残る。立憲民主党はこの点をしっかり調べて欲しいものだ。
なお、小熊氏のSNSの投稿を見てみると、軍服のような格好で各地を訪問していたようだ。
ジェシェフのホテルを出発しようとしていたら、日本のメディアの方々に出会い、様々な意見交換させて頂いた pic.twitter.com/ek2AePH5bq
— 小熊慎司(衆議院議員) (@oguma_shinji) May 3, 2022
投稿のコメント欄でいろいろと言われていた。