安倍元総理の「日銀は政府の子会社だ」発言に、立民・西村幹事長「とうとう本音が出たかな」国民・玉木代表「政府と中央銀行を連結ベースで考えるのはそれほど珍しいことではない」高橋洋一氏「マスコミの不勉強」
自民党の安倍晋三元総理が日銀が市場を通じて政府の国債を買い入れていることに触れ、「日銀は政府の子会社だ」と述べたことが話題となっている。マスコミは「日銀の独立性に対する信頼を損ないかねない発言とも受け取れる」と指摘。
野党側から、立憲民主党の西村智奈美幹事長は「とうとう本音が出たかなと思う。大変問題だ」と批判。国民民主党の玉木雄一郎代表は「政府と中央銀行を連結ベースで考えるのはそれほど珍しいことではない」と理解を示した。
自民党の安倍晋三元首相は9日、大分市の会合で、日銀が市場を通じて政府の国債を買い入れていることに触れ、「日銀は政府の子会社だ」と述べた。日銀の独立性に対する信頼を損ないかねない発言とも受け取れ、波紋を呼びそうだ。
安倍氏は「(政府の)1000兆円の借金の半分は日銀に(国債を)買ってもらっている」と指摘。「日銀は政府の子会社なので60年で(返済の)満期が来たら、返さないで借り換えて構わない。心配する必要はない」と語った。
立憲民主党の西村幹事長は「とうとう本音が出たかなと思う。大変問題だ」と批判し、国会で政府側をただしていく方針を示した。一方で、国民民主党の玉木代表は「それほど珍しいことではない。いわゆる統合政府という考え方だ」と述べた。
西村氏は「アベノミクスと称して異次元の金融緩和を主導してきた結果として今の日本の財政、経済状況になっている」と指摘。「子会社」発言について「やはりそういうふうに思ってきたということだ」と反発した。
一方、松野長官は会見で「個別の発言にコメントは差し控える」とした上で「日銀法上、日銀の通貨と金融の調節での自主性は尊重されなければならないとされている」と述べるにとどめた。自民党の茂木敏充幹事長も会見で「金融政策については日銀の自主性、独立性に委ねられるのが基本」と語った。
国民民主党の玉木雄一郎代表は会見で「政府と中央銀行を連結ベースで考えるのはそれほど珍しいことではない。いわゆる統合政府という考え方だ」と発言に理解を示した。
安倍氏の発言を非難している方々。
#日銀は政府の子会社 こんな誤った理解の上で総理をやっていたのか…金融政策が間違ったのも無理はない。国債の60年償還ルールに関する理解も完全に間違っている。財政政策も間違ったのも無理はない。
「日銀は政府の子会社」 自民・安倍氏:時事ドットコム https://t.co/3azHGh2XXt @jijicomより— 大串博志|衆議院議員|立憲民主党 (@OogushiHiroshi) May 9, 2022
「日銀は政府の子会社」と安倍氏。
安倍政権はこんな認識で日銀トップを交替させ、「アベノミクス」に掲げた「異次元の金融緩和」を強行。円安が進み、海外投資家が日本株を買い株価が上がり、大企業と富裕層は大もうけ。一方、実質賃金は低下し格差を広げた。何重にも罪深い。https://t.co/x7jDOKrXdx— 山添 拓 (@pioneertaku84) May 10, 2022
やはり、そう思っていたのか。
「日銀は政府の子会社」安倍元総理の発言に波紋(TBS NEWS DIG Powered by JNN)#Yahooニュースhttps://t.co/KXABwTtq2b
— 長妻昭 人の痛みが分かる国 立憲民主党 (@nagatsumaakira) May 10, 2022
アベノミクスの失敗を認めたくないのだろうが、さすがに滅茶苦茶では
「日銀は政府の子会社」 自民・安倍氏
安倍氏は「千兆円の借金の半分は日銀に(国債を)買ってもらってる。日銀は政府の子会社なので60年で(返済の)満期来たら、返さず借り換えて構わない。心配ない」https://t.co/pSJHZykPfo
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) May 9, 2022
【国民民主の玉木もアベと同じレベル】連合大政翼賛会化を進め、国会チェックのない膨大な予備費予算案に賛成し、トリガー条項を外せず、石油元売りのボロ儲けガソリン補助金を賛成。アベの「日銀は政府の子会社」発言を支持し、円安泥沼を推進でバラマキ。早く辞めたら。https://t.co/Gvtx7uwWLZ
— 金子勝 (@masaru_kaneko) May 10, 2022
一方で、京都大学教授の藤井聡氏は「完全に正しい発言」と、安倍氏の発言を肯定。
立民他野党にも、「日銀は政府の子会社だ。60年の満期が来たら借り換えても構わない」と理解している議員が多数いる筈。
にも関わらずこんな間違った事ばっかり言ってるようでは、立民の人気はこれからも下落していく一方となるでしょう……。
— 藤井聡 (@SF_SatoshiFujii) May 10, 2022
嘉悦大学教授の高橋洋一氏は「マスコミの不勉強」と指摘。
マスコミの不勉強。中央銀行の「独立性」の意味を勉強しなさい。「子会社」として日常業務で政策手段の選択で親会社の判断をいちいち仰がないという意味→「日銀は政府の子会社」 自民・安倍氏:時事ドットコム https://t.co/xTlvH67GUa @jijicomより
— 高橋洋一(嘉悦大) (@YoichiTakahashi) May 9, 2022
高橋氏の投稿のリンク先には、政府に対する中央銀行の独立性についての記事があり、そこにはこう記されている。
ここでポイントとなるのは、政府に対する中央銀行の独立性とは、目標設定までできるオールマイティーな「目標の独立性」と、与えられた目標の下での達成手段の選択が自由にできるという「手段の独立性」があるが、先進国での中央銀行の独立性とは「手段の独立性」の意味である。要するに、政策達成手段について、中央銀行は政府から独立しているということだ。
今回の米国のFRB監査法案では、一説によればFRB職員のメールなども監査対象になるという。これは、議会が政府を飛び越して、政策にあれこれ口出しする、つまり、手段の独立性まで犯そうとしているので、かなり筋悪だ。さすがに、識者の間では、FRB監査法案に批判的な声が多い。
一方、日本の例をみると、今の日銀法は「目標の独立性」まで日銀に与えられているかのような規定ぶりになっている。これを「手段の独立性」に明確にするような日銀法改正が必要という意見がある。
これは米国のFRB監査法案とはまったくレベルの違う議論なのだが、日本のマスコミや民主党は、中央銀行の独立性の意味を理解していないので、十把ひとからげで、反対してくるだろう。既にそうした動きもあるが、実に嘆かわしい状況だ。
他にも安倍氏の発言を「事実」「正論」と訴える声も多くあった。
「日銀は政府の子会社」なのは単なる事実。右か左か関係なく知っておくべき。また、国債を60年で償還するのは日本のガラパゴスなルール。多くの先進国は国債元本の償還(返済)費を予算計上しておらず、借り換えているだけ。緩和は国際的には左派の政策だが、日本の左派が経済に弱すぎるのは残念だ。 https://t.co/Ys6NLujZ54
— 宮崎タケシ元衆議院議員@維新 (@MIYAZAKI_Takesh) May 9, 2022
20年以上繰り返してるダメな議論。
日銀は政府の定めた目標を達成するため、「自主的」にありとあらゆる手段を使うことが許されているだけ。日銀が政府から独立して好き勝手やれるわけではない。官房長官“日銀の自主性尊重”安倍元首相の政府の子会社発言に | NHK https://t.co/TaAxc2KlPZ
— 上念 司 (@smith796000) May 11, 2022
【安倍元総理の正論!】
「日銀は政府の子会社だ」
安倍晋三元総理の正論に対して、望月衣塑子氏は次のようにコメント。
「アベノミクスの失敗を認めたくないのだろうが、さすがに滅茶苦茶では」
→滅茶苦茶なのは、
いつも、
あなたです!https://t.co/FRqrrRDopy— 月刊『Hanada』編集部 (@HANADA_asuka) May 9, 2022