外務省、中国が東シナ海で構造物設置の動きあると発表 自民佐藤氏「完璧に舐められている」
外務省は20日、中国が東シナ海の日中中間線付近で、ガス田関連の構造物1基を新たに設置する動きがあると発表した。
外務省は20日、中国が一方的にガス田開発を進める東シナ海の日中中間線の西側で、新たに1基の構造物設置に向けた動きを確認したと発表した。同省の船越健裕アジア大洋州局長は在日本中国大使館の楊宇公使に強く抗議。東シナ海の資源開発に関する平成20年の合意に基づく交渉再開に早期に応じるよう求めた。
外務省によると、中国は東シナ海において資源開発を活発化させている。日本政府は日中中間線付近で計17基の構造物を確認している。東シナ海の排他的経済水域(EEZ)や大陸棚は境界が未画定で、日本は中間線を基にした境界画定を中国側に求めている。
林芳正外相は18日に中国の王毅国務委員兼外相とテレビ会議形式で会談したばかり。林氏は「日本国内の対中世論は極めて厳しい」と述べ、東・南シナ海での中国の威圧に懸念を表明していた。
外務省のプレスリリース。
1.近年、中国は、東シナ海において資源開発を活発化させており、政府として、日中の地理的中間線の西側で、これまでに計17基の構造物を確認している。
2.東シナ海の排他的経済水域及び大陸棚は境界が未画定であり、日本は日中中間線を基にした境界画定を行うべきであるとの立場である。このように、未だ境界が画定していない状況において、日中中間線の西側においてとは言え、中国側が一方的な開発行為を進めていることは極めて遺憾である。政府としては、中国側に対して、一方的な開発行為を中止するとともに、東シナ海の資源開発に関する日中間の協力について一致した「2008年6月合意」の実施に関する交渉再開に早期に応じるよう、改めて強く求めているところである。
自民党の佐藤正久外交部会会長は「完璧に舐められている」とツイッターに投稿。
【完璧に舐められている。日中外相会談を行ったばかり、会談では何も言及せずに、新たな構造物を構築】
バイデン大統領の日韓訪問と日米韓連携のへの苛立ち、対抗措置の一面も https://t.co/QplkiJgSL1— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) May 20, 2022
なぜ舐められているのか。ネット上では林外相を非難する声が多く上がっているが、日本が舐められるのは遺憾や抗議しかできないからだ。軍事行動もとれない、経済制裁を行おうものなら倍返しされるのは目に見えているから日本は抗議しか取れないのだ。そして、中国はそれを理解している。
竹島を奪われても抗議しかできない日本に中国が怖がるはずもない。また、尖閣諸島中国漁船衝突事件の船長の釈放も中国が日本を更に舐めてかかる原因を作った。
さて、憲法改正や安全保障強化について、外交で解決すべきと訴えている人たち。こんな中国のような国に平和的外交だけで通用すると本当に思っているのだろうか。