前川喜平さん「ただ公式を覚えろという話で、そんなの数学じゃないですよ。それならスマホで「球の体積」で検索すればすぐ出てくる。」→公式覚えないと、数学出来ないのでは???
前川喜平さんが、ゆとり教育からの揺り戻しを批判している模様だ。
前川喜平さんによれば、「ただ公式を覚えろという話で、そんなの数学じゃないですよ。それならスマホで「球の体積」で検索すればすぐ出てくる。」と言うのだ。
しかし、基本的な公式を覚えなければ、数学が出来ないだろう。そもそも、全員が数学者を目指す訳ではなく、法則と定理を覚えて使えるようになることが大事だ。中学校の美術の教育で、ピカソを育成するような教育をするようなことをしても、意味がない。
前川喜平さん「ただ公式を覚えろという話で、そんなの数学じゃないですよ。それならスマホで「球の体積」で検索すればすぐ出てくる。」→公式覚えないと、数学出来ないのでは???
元文部科学次官の前川喜平さんの対談本の一部の内容が、5月23日、オンライン記事となった!しかし、その内容は、首をかしげてしまうものだったのだ!
前川:もともと、ゆとり教育批判が背景にあったわけです。たとえば、小学校で都道府県を覚えさせるのはいったんやめていたのに、「都道府県も覚えていないようでは日本人じゃない」みたいに言う人がいてね、また暗記させるのを復活しているわけですよね。
意味不明に、感じてしまう。ゆとり教育が失敗した、と言う反省に基づいているのが、今の状況だ。この記事では、ゆとり教育は良かったと前川さんですら言っていないが、それが全てであろう。
前川さんは、今の教育を改悪だと思っているならば、ゆとり教育を堂々と良かった、復活させろと主張すべきであろう。それが嫌なら具体的な代替案を出すべきだが、この記事内では見受けられない。
そもそも、47都道府県を覚えていないような人間を量産するつもりなのか?と呆れてしまう。基本的なことは、暗記させた方が良いに決まっている。
あるいは、2次方程式は高校からでいいと、いったん中学校から外したんだけど、また復活している。それどころか、球の体積の公式というのが加わっているんですけど、球の体積の公式(4πr^3)/3って、中学生の場合、暗記するしかないんですよね。これを導き出すためには積分を勉強していなければならないから。
つまり、ただ公式を覚えろという話で、そんなの数学じゃないですよ。それならスマホで「球の体積」で検索すればすぐ出てくるわけで。「ゆとり」か「詰め込み」かの二項対立から脱却すると言ってはいるんだけど、実際には詰め込みのほうに寄っちゃっている。
丸暗記は、数学ではないと言う前川さん。
しかし、大数学者の岡潔さんは、数学の勉強法は、普段は全然勉強をせず、試験の直前に全部丸暗記することだったと言っているのだが。まず、丸暗記して、そこから理解していくのが、勉強のやり方ではないのか???
公式を覚えていないのに、どうやって理解できるのか??
そもそも、全員が数学者を目指す訳ではなく、法則と定理を覚えて使えるようになることが大事だ。公式を覚えて、それを日常生活や仕事に生かすのが、中学高校の教育だろう。数学者になりたければ、大学でやれば良いだけだ。