朗報！日豪首脳会談で明らかになった更なる日豪関係の深化への道！！ＴＰＰ、ＩＰＥＦでも協力を大確認！！
岸田総理がオーストラリアのアルバニージー首相と日豪首脳会談を開催した。アルバニージー首相は２１日に行われたオーストラリアの総選挙で第一党になった労働党の党首だ。
これは重要な出来事なのだ。つまり、首相に就任した直後であるにも関わらずクアッド首脳会談、日豪首脳会談の為にすぐに来日されたのだ。アルバニージー首相にとって強行日程となってしまったが、クアッドはもちろん、日豪関係においても更なる深化を窺わせる会談になった。
アルバニージー首相は安全保障政策についてモリソン前首相の基本路線を踏襲するとしている。
岸田総理がアルバニージー首相とどのような日豪関係を築き上げるのか要注目だ。
日豪の安全保障の協力の基本文書を改定へ！そして経済協力も加速へ！
近年めざましいほど良好な関係になっているオーストラリア。岸田総理は今年１月に当時のモリソン首相との間で自衛隊とオーストラリア軍の円滑化協定の早期締結を確認している。
新たに首相に就いたアルバニージー首相とも円滑化協定について確認したが、更に踏み込み、日豪両国の安全保障の基本文書の改定に乗り出した。
岸田首相は２４日、東京・元赤坂の迎賓館で、オーストラリアのアルバニージー首相と会談した。２００７年の「安全保障協力に関する日豪共同宣言」を改定し、新たな安全保障協力に関する首脳宣言の発出に向けて、調整を進めることで一致した。両氏の会談は初めて。
両氏は、ロシアによるウクライナ侵略を非難し、「インド太平洋で同じことを起こさせない」との認識で一致した。自衛隊と豪州軍が互いの国に滞在した際の法的地位を定める「日豪円滑化協定」を早期発効させることも確認した。
（出典 首相官邸）
日豪両国は共通の脅威に直面している。両首脳が語った「インド太平洋で同じことを起こさせない」とは中国を念頭に置いてのものだ。
退任したモリソン前首相も度々、中国の姿勢を批判してきた（参考）。今や我国にとって重要な国になったオーストラリア。岸田総理が我国とオーストラリアの間でどのような安全保障の枠組みを設けるのか要注目だ。
そして岸田総理がアルバニージー首相との会談で言及したのは安全保障だけではない。今回、クアッド首脳会談、そして各国首脳との会談に臨んだ岸田総理だったが、バイデン大統領主導のＩＰＥＦの会合にも出席した。
このＩＰＥＦについてただただ参加するのではなく、アメリカにＴＰＰへの復帰を求めることもアルバニージー首相と確認したのだ。
岸田総理大臣は24日午後5時前から、東京・港区の迎賓館でオーストラリアのアルバニージー首相と1時間あまり、首脳会談と行いました。
（中略）
また、TPP＝環太平洋パートナーシップ協定へのアメリカの復帰に向けて協力することや、IPEF＝インド太平洋経済枠組みを通じて、地域の持続的で包摂的な成長の実現に向けて協力していくことで一致しました。
（出典 首相官邸）
外交経験が豊富な岸田総理ならでは戦略だ。ただで新しい枠組みに参加するのではなく、我国が主導したＴＰＰへの復帰をアルバニージー首相と共にバイデン大統領に求めていくというのだ。
日豪首脳会談で、両国関係の更なる深化を図ろうとする岸田総理。今後の岸田外交により一層期待したい。
（出典 首相官邸）