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立民・有田議員「台湾有事は日本有事じゃない」「万が一何か動きがあっても、米軍が動かないような交渉をやってほしい」 ネット上では「台湾を助けるなということ?」




防衛費増額を巡り、立憲民主党の有田芳生議員が「外交の力で中国を抑える。台湾有事をやらない。そして万が一何か動きがあっても、米軍が動かないような交渉をやってほしいんです。一番危ないのは沖縄なんですよ」と発言したことが話題となっている。

ネット上では有田議員について、「中国の侵攻を日米は傍観して台湾を見捨てろということだろう」と受け取っているようだ。

もちろんそんな意図ではなく、すべて外交で何とかしろと言っているのだと思うが、発言を見ていてもそう受け取られるのは仕方ない。

岸田総理大臣が、防衛費の相当な増額を表明したことをめぐり野党側は、台湾有事を起こさないために外交努力で中国を抑えるべきだと岸田総理大臣をただしました。

野党側はウクライナ情勢をきっかけに軍備増強の世論が広がっているのは非常に危険だと指摘した上で岸田総理に外交の力をもっと強調するべきだと求めました。

立憲民主党・有田芳生議員「外交の力で中国を抑える。台湾有事をやらない。そして万が一何か動きがあっても、米軍が動かないような交渉をやってほしいんです。一番危ないのは沖縄なんですよ」

岸田総理「我が国の防衛力の強化と日米同盟の抑止力対処力の強化、これは大事だと思います。ただしこの前提として我が国として外交力を使って、我が国にとって好ましい国際環境をつくり出していく、こうした努力をすることがまず求められると考えます」

その上で岸田総理は「不透明な国際情勢の中で、いかなる事態においても、国民の命や暮らしを守るために、政府として何を備えなければいけないのか。こうした議論も並行して進めていきたい」と述べ、防衛費の相当な増額などにも理解を求めました。

引用元 野党側「外交努力で中国抑えるべき」 岸田総理の防衛費増額表明に

参考;参議院インターネット審議中継 予算委員会2022年5月30日(※3:40:40辺りから)

有田議員の発言に対してはネット上でも「外交努力で中国を抑える事ができるのだろうか」「ロジックがよく分かりません」「有田氏の言ってることがかなりおかしいです。一番おかしいのは有田氏が台湾を助けるなと言っていること」「要するに中国が台湾や尖閣・沖縄を侵略してきたら、米軍に援軍を求めずに中国の配下に収まりなさいってことだね?」「外交交渉に努力を払うのは当然で、その上で万が一の時のために防衛態勢を整えておくわけでしょう」「外交でなんともならない事もあるから軍事的な準備を怠ることがあってはならないのだ」などといった意見があがっている。

一般人の方がよほど良く解ってらっしゃる。外交努力を継続していくのは当たり前のこと。岸田総理も述べているように、外交努力は前提で、不測の事態に対応できる備えをしていかなければならないのだ。外交で何とかなるのは同じ価値観を共有する国同士だけだ。これが理解できないのなら圧倒的な危機管理能力不足と言わざるを得ない。ましてやウクライナ情勢を我が国に置き換えることができない政党には政権を担うなど言って欲しくない。

また台湾有事を日本有事と思えないことも心配になってくる。安倍晋三元総理が昨年12月に台湾で開かれたシンポジウムにオンラインで参加して「尖閣諸島や与那国島は、台湾から離れていない。台湾への武力侵攻は日本に対する重大な危険を引き起こす。台湾有事は日本有事であり、日米同盟の有事でもある。この点の認識を習近平主席は断じて見誤るべきではない」と語っていた。

まさにその通りだ。中国が台湾に攻め込む際に、与那国や尖閣を制圧して多方面から台湾に侵攻するとなぜ考えられないのだろうか。中国が尖閣での挑発を繰り返しているのも有事の一歩手前だ。おそらく日本以外なら中国船に対して攻撃や拿捕をしているだろう。だが、日本は抗議という外交努力を継続しているが、中国は一向にやめることはない。要するに外交努力を積み重ねていても中国は意に反することは受け入れないということだ。だったら中国が手出しできない環境を作るしかない。

野党の立場もあると思うので、防衛費増額にすべて賛成しろとは言わないが、国会議員なら外交、国防、安全保障に関するロジックだけは理解しておいてほしい。







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