連合、参院選に向けての立民、国民との政策協定締結断念




連合が参院選を巡って、立憲民主党、国民民主党との連名による3者の政策協定締結を事実上断念したと報じられた。

芳野友子会長は国民民主党の玉木雄一郎代表と会談した後に判断したとみられ、国民民主党との間で政策協定のすり合わせが難航したのではないかという見方もあるようだ。

 連合の芳野友子会長は2日、夏の参院選を巡り、立憲民主、国民民主両党との連名による3者の政策協定締結を事実上断念した。国民の玉木雄一郎代表と国会内で会談後、協定の必要性を記者団が質問。芳野氏は、地方連合会が両党候補者と個別に結んでいるとし「それで十分ではないか」と述べた。

連合が2月に決めた参院選の基本方針では、政策協定は連合と政党ではなく、地方連合会が候補者と個々に締結することになったものの、芳野氏は3者による協定実現に期待感を示していた。

引用元 連合会長、立・国と政策協定断念 参院選、候補者と個別で「十分」

法政大学大学院教授の白鳥浩氏は次のように分析。

連合の芳野会長が立憲と国民と政策協定をこの参院選に向けて結んで戦うことを断念したことが伝えられた。
この記事の書き方によると、国民の玉木代表と会談した後に、政策協定を断念したというように読み取れる。すなわち、連合との政策協定が、国民民主党の側でうまくいかなかったことをにおわす表現である。
おそらく、玉木氏が立憲も含めた3者(国民、立憲、連合)での政策協定に難色を示し、個人ごとの支持と協力という、候補者ごとの個別の支援体制になったものと考えられる。
これは、与党自民党の側の野党分断の成果とみる見方もできよう。国民も、立憲も、組織として動くものではないということになる。
はたして、野党としてこの参院選に強い態度で臨めるのかどうか。今後は注視することとしたい。

まぁ、今の連合と立憲民主党と国民民主党を見ていれば、こうなるのは必然だろう。与党に対峙するスタイルを崩さない立憲民主党と、与党の懐に入り込んででも掲げる政策を実現しようとする国民民主党ではまるで性質が異なる政党同士といっていいだろう。この両党と政策協定を結ぶなど難色して当然だ。むしろ連合こそ共産党と組する立憲民主党を切れないことが不思議でならない。

芳野会長は両党と協議をしているようだが、連合こそそれどころではないのだろうか。内部から噴出する不満を何とかして、内部分裂をおこさないように手を尽くす時ではないだろうか。







この記事が気に入ったら
いいね ! をお願いします!