川勝平太知事がリニア建設促進期成同盟会に申請「決してわがままを言っているわけではない」




静岡県の川勝平太知事が「リニア建設促進期成同盟会」の申請を行ったことが報じられ話題となった。川勝知事といえば、大井川の水問題をめぐりリニア建設工事に真っ向から反対している人物だ。

その川勝知事が同盟会の会長である愛知県の大村秀章知事に、加入申請の書面を提出した。

メーテレも「静岡県が“突然”加入を申請」と、驚いた様子だ。

 中部9県の知事らによる会議が三重県内で開かれ、静岡県の知事がリニア中央新幹線の期成同盟会への加入を要望しました。

中部圏知事会議には9県の知事らが参加しました。

インフラ整備についての議論の中で、静岡県の川勝平太知事が、突如「リニア建設促進期成同盟会」への加入の意向を示しました。

「促進するつもりであるということを明確にしたく(書面を)持ってきていますので、リニア中央新幹線建設促進期成同盟会への加盟をしっかりと申し上げたい」(川勝平太・静岡知事)

川勝知事は、休憩中に同盟会の会長である愛知県の大村知事に、加入申請の書面を提出しました。

「早速メンバーにお諮りさせていただきたい」(大村秀章・愛知知事)

「大井川・南アルプス問題は議論を透明にして、国の有識者会議で議論していただければ、どういうことが問題になっているかわかる。決してわがままを言っているわけではない」(川勝平太・静岡知事)

大村知事は3日の同盟会の総会で、川勝知事の書面を会員に周知するということです。

引用元 リニア期成同盟会、静岡県が“突然”加入を申請 静岡知事「決してわがままを言っているわけではない」

川勝知事は同盟会に入り込んで、水問題を共有しようとしているのではないだろうか。推進派の内部に入り込んで大井川の水問題を訴えることで、国の有識者会議でも議論されるように目論んでいるように見える。

本当に促進するつもりがあり、わがままを言っているつもりがないのなら、歩み寄ってJR東海とともに知恵を出し合うはずだ。岐阜県中津川市の青山節児市長が川勝知事との面会の際に報道陣の前でこう発言した。

 川勝知事は終了後、報道陣の取材に「(静岡では)水質悪化、盛り土の危険性、生態系への影響など問題点があることを伝えた」と説明。一方で「リニアが完成すれば県内の東西の便も良くなるので(リニア自体には)全然反対していない」と強調した。沿線都府県が加盟する「建設促進期成同盟会」に現在は加わっていないが、県の立場を主張するため、近く入会申請する方針も示した。
青山市長は報道陣の取材に「市内では駅や車両基地、道路建設などが同時に進み課題も出ている。だがJRに解決策や対処策を示してほしいと岐阜県と要望を繰り返し、徐々に進めている。そこを分かってほしいと伝えた」と話した。

引用元 静岡知事が中津川へ リニア巡り市長と面談

問題にぶつかったら岐阜県とJRと繰り返し協議させることで徐々にだが進めているという。JRの提案をろくに検討もせず、知事の判断で突っぱねる静岡県とは大きな違いだ。

これは、事業を進めるために問題点を解決させる意識があるか否かだ。残念だが、川勝知事にJRとともに水問題を解決しようとする姿勢は見受けられない。そのような状態で「促進するつもりである」などと言われても疑ってしまうのは仕方ない。







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