プーチン大統領「長距離ロケット弾が供与されれば、これまで標的にしてこなかった対象を攻撃するために我々の武器を使用する」と欧米をけん制
ロシアのプーチン大統領がウクライナへの武器供与について相当警戒しているようだ。
プーチン大統領は長距離ロケット弾がウクライナに供与されれば「これまで標的にしなかった対象を攻撃する」と欧米をけん制した。
米政府のウクライナへの追加軍事支援を巡り、ロシアが疑心暗鬼を深めている。プーチン大統領は米国が射程の長い兵器をウクライナに渡せば、新たな標的を攻撃すると威嚇した。バイデン政権はプーチン氏の体制保証にまで触れて配慮を示し、戦線が再び拡大しかねない事態に警戒を強める。
引用元 ウクライナ、戦線再拡大の懸念広がる 米が長距離砲供与 ロシアが反発
<プーチン大統領の新たな発言>
5日に放送されたロシア国営テレビのインタビューで、プーチン大統領は「(ウクライナに)長距離ロケット弾が供与されれば、これまで標的にしてこなかった対象を攻撃するために我々の武器を使用する」と、ウクライナだけではなくて標的が増えると、欧米を牽制した発言をしました。<ウクライナへの武器供与>
そういったことも考えて、欧米はかなりバランスを取りながら武器の供与を行っています。ウクライナ側は最大射程300キロの▼多連装ロケットシステム(MLRS)が欲しいと言っていますが、実際のところ欧米が渡している武器というのは、アメリカが供与を表明している▼高機動ロケット砲システム「ハイマース」やイギリスが供与する方針を発表した▼多連装ロケットシステム「M270」など射程80キロ。長距離の方に傾かず、短距離を渡してなんとか武器で支援していくという微妙なバランスが続いているわけです。引用元 「新たな標的攻撃する」プーチン大統領 武器供与に欧米をけん制 一方「4月にがん治療」の情報も|TBS NEWS DIG
アメリカが供与を表明した高機動ロケット砲システム「ハイマース」に関し「技術的に新しいものではない」としたうえで、「アメリカがどんな種類のロケット弾を供与するかによる」と強調しました。
そのうえで、プーチン氏はウクライナへの武器供与について「唯一の目的は戦闘をできるだけ長引かせることだ」と主張しました。
戦火がウクライナ全土に拡大するのか、それともフィンランドやスウェーデンなどの近隣諸国にまで標的にするのかは不明だが、いずれにしても戦火を拡大させるという意思を表明し、欧米をけん制した。
しかし、「そんな余裕があるのか?」という声もあがっている。その疑問は当然だ。ロシアとしては想定していなかったであろう侵攻の長期化に加え、5月16日にマクドナルドもロシアから完全に撤退することを発表。国民の間では「まさかマクドナルドまで?」とショックが広がったという。今後侵攻が長引くほどロシア国民の不安は高まっていくだろう。もちろん、各国の経済制裁も効いている。東洋経済オンラインは「欧米による経済制裁によりロシア経済はすでに年率10%を超えるマイナス成長に陥っていることは確実だ」(参考)としている。
そんな状況で戦火を拡大する余裕はないとみるのは自然だが、長距離ミサイルの照準を各国に合わせることは可能だ。いざとなったプーチン大統領ならやりかねない。
今のところ分かっているのはまだまだロシアの侵攻は長引きそうだということだ。一刻も早く終わってほしい。