関電、美浜原子力発電所3号機の運用開始時期を前倒し
関西電力が美浜原子力発電所3号機の運用開始時期を前倒しすることを発表した。10月20日からの運転開始を8月12日にする。
関西電力は10日、美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)の運用開始時期を従来予定してた10月20日から8月12日へ前倒しすると発表した。これに伴い、テロ対策のための特定重大事故等対処施設(特重施設)の運用開始時期も、従来の9月頃から7月下旬に前倒しする。
関電は、特重施設の工事を安全最優先進めるとともに「現下の厳しい電力需給状況を踏まえ、原子力プラントの安全・安定運転に努めていく」としている。
「できればもう少し早く」といった声が聞こえてきそうだが、英断だと思う。それとともに、前倒しの状況を作った関係者に賞賛を送りたい。
関西電力の大株主である大阪市の松井市長も2月から原発再稼働を呼び掛けていた。(参考)
松井市長は3月には「岸田文雄首相には、動かせる原発は夏に向けてすべて動かすという判断をしてもらいたい」と求めていた。(参考)
このように、企業の頑張りで何とかなる場合もあるのだ。東電や中電など他の電力会社も後に続いてほしい。それと同時に安全・安定運転に努めて頂きたい。