アジア安全保障会議で岸田総理と岸防衛相が中国を念頭に置いた危機感を大表明!!
岸田総理がシンガポールを訪問し、アジア安全保障会議に出席した。なんと現地滞在時間は24時間に満たないほどの強行日程だった。
強行日程で出席したアジア安全保障会議で、岸田総理は基調講演を行い、「平和のための岸田ビジョン」を発表した。
更にだ。このアジア安全保障会議には岸防衛相も出席しており、そのスピーチでは岸田総理と同様に中国への警戒感を露わにしたのだ。
各国との安全保障での関係強化、そして我国の防衛力の抜本的な強化等、やらねばならぬことが山積している。岸田総理、そして岸防衛相の手で我国の安全保障を一歩でも前に進めてもらいたい。
強行日程で出席した岸田総理、「岸田ビジョン」を発表!!
通常国会の最終盤に異例とも言える外交を強行した岸田総理。強行日程でも出席するには意図があった。
アジア安全保障会議の基調講演を行った岸田総理は、「平和のための岸田ビジョン」を発表したのだ。
岸田政権は、普遍的価値を重視しながら、未来への理想の旗をしっかりと掲げつつ、したたかで、果断に対応する徹底的な現実主義を貫く「新時代リアリズム外交」を展開していくことを説明しました。その上で、地域の平和秩序を維持・強化するため、5本柱からなる「平和のための岸田ビジョン」(Kishida Vision for Peace)を進めていくことを発表し、日本は外交・安全保障面での役割を強化していくことを宣言しました。
(注)「平和のための岸田ビジョン」(Kishida Vision for Peace)(1)ルールに基づく自由で開かれた国際秩序の維持・強化。特に「自由で開かれたインド太平洋」の新たな展開。
(2)我が国自身の防衛力の抜本的強化、日米同盟の抑止力・対処力の一層の強化。有志国との安全保障協力の強化。
(3)「核兵器のない世界」に向けた現実的な取組の推進。
(4)国連安保理改革を始めとした国連の機能強化。
(5)経済安全保障など新しい分野での国際的連携の強化。
(出典 首相官邸)
岸田総理が発表した構想は「ルールに基づく」としていることから、ルールを無視して覇権主義的な動きを強める中国を念頭に置いていることは間違いない。
更に岸田総理は、自由で開かれたインド太平洋を実現する為に、インド太平洋諸国に対して20億ドルの支援も表明した。
岸田総理が出席したアジア安全保障会議は、各国の防衛担当閣僚や専門家などが議論を行う多国間会議だ。もちろん我国の防衛大臣、岸防衛相も参加している。
岸防衛相も中国への警戒感を露わに!!
岸防衛相も岸田総理と同様にシンガポールを訪問している。我国の安全保障の重要なパートナーであるオーストラリアのマールス国防相と会談も行っている。
その岸防衛相は、アジア安全保障会議でスピーチを行い、岸田総理と同様に中国を念頭に置いた発言を行った。
岸信夫防衛相は11日、シンガポールで開催されているアジア安全保障会議(シャングリラ対話)でスピーチし、軍事的圧力を強める中国を念頭に「インド太平洋地域においてルールを無視しようとする意思を砕く」と述べ、日本の防衛力強化に理解を求めた。午後、日米韓、日米豪など各国との防衛相会談に臨む。
(出典 防衛省・自衛隊公式TWITTER)
岸防衛相の言う通りだ。中国の覇権主義的な動きは、地域にとって不安要素でしかない。
岸防衛相は我国が取り組む防衛力の抜本的な強化を多国間会議の場で大宣言した。安全保障は喫緊の課題であることを多くの国民が認識している。
他国との安全保障関係の深化、そして防衛力の抜本的な強化、防衛費の相当な増額と我国がやらなければならないこと数多ある。
岸田総理と岸防衛相には地域の平和と安定に貢献してもらいたい。
(出典 首相官邸)