国会の最終日に辞職勧告決議案を提出した立憲民主党→所属議員の不祥事の際にも提出していましたか??
1月から招集されていた通常国会が閉会した。その国会の最終日に、存在感が皆無だった立憲民主党が起死回生の一手に打って出た。
不祥事で自民党を離党した吉川衆議院議員に対しての辞職勧告決議案の提出に動いたのだ。もちろん、吉川衆議院議員を庇うつもりも毛頭ない。速やかに説明責任を果たす事案であることに異論はない。
ただ不祥事で辞職勧告決議案を提出するのは、パフォーマンスに思えてならない。なぜなら立憲民主党に所属する国会議員が不祥事を起こした際には、そのような決議案が提出していないからだ。
立憲民主党にはパフォーマンスではなく、しっかりと国民の関心が高い安全保障政策等を訴えてもらいたい。
新たなパフォーマンス?議員辞職勧告決議案を提出した立憲民主党
国会最終盤で起きたあり得ない吉川衆議院議員の不祥事。速やかに国会議員として説明責任を果たすことを期待する。
その吉川衆議院議員に対して動いたのが、立憲民主党だ。立憲民主党は議員辞職勧告決議案を提出したのだ。
立憲民主党は15日、18歳の女子学生に飲酒させたと週刊ポストで報じられ、自民党を離党した吉川赳衆院議員(40)=比例代表東海ブロック=に対する辞職勧告決議案を衆院に提出した。
決議案は吉川氏について「18歳女性との飲酒及びいわゆる『パパ活疑惑』が報じられた。これが事実であれば、未成年者飲酒禁止法に反する行為をほう助している蓋然(がいぜん)性が高い。全く説明責任を果たしていない。即刻議員を辞職するべきだ」などと批判。自民党幹部らが辞職を求めていることも指摘した。
(略)
ここでもまた立憲民主党の悪い癖が出ている。先に提出した衆議院議長に対する不信任案と今回提出した議員辞職勧告決議案は、双方とも週刊誌報道しかないのだ。国会で週刊誌報道をネタに質疑する立憲民主党らしいと言えばそれまでだが、この姿勢は全く共感を生まない。
そして、だ。週刊誌報道から除籍処分に至った事案は立憲民主党にもあった。それが緊急事態宣言下でありながら、都内の風俗店に出かけた件だ。この件でも議員辞職勧告決議案の提出に向けた動きはあったのだ。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府が緊急事態宣言を出した後に都内の風俗店を利用し、立憲民主党を除籍になった高井崇志衆議院議員について、日本維新の会は、立憲民主党に対し、「議員辞職勧告決議」を出すように申し入れを行いました。
高井議員は、政府が緊急事態宣言を出した後の今月9日夜に、新宿・歌舞伎町の風俗店を利用し、15日、立憲民主党を除籍処分になっていました。
日本維新の会の遠藤国対委員長は16日、立憲民主党の黒岩国対委員長代理と会談し、「除籍だけでは済まない」として、高井議員に対する議員辞職勧告決議案を提出するよう要請しました。
黒岩国対委員長代理は、「真摯(しんし)に対応させていただく」と検討する考えを示したということです。
もちろんこの立憲民主党の一件と吉川衆議院議員の件では、背景にある事情が異なることは理解している。だが、政治的責任の観点からみれば両者とも議員辞職するのが国民感情に沿ったもののはずだ。
しかし、だ。この立憲民主党の一件について議員辞職勧告決議案を提出されたとの報道はない。
当時の国対委員長代理が「真摯に対応させていただく」と語ったものの、消え去ってしまったのだ。
「元」身内にすらこのような対応をした政党が、議員辞職勧告決議案を提出しても、残念ながらパフォーマンスにしか見えない。パフォーマンスを行っても党勢に結びつかないことは、泉代表もわかっているはずだ。
今後は、大反省し、パフォーマンスではなく、真摯に政策を訴えるまっとうな姿に期待したい。