参院選公示目前、各党党首が討論会で討論するもネットでは「盛り上がらない」 「争点がわからない」なんて言っているメディアのせいでは?
参院選公示が目前となり、各党党首の討論会が行われている。NHK党の立花氏を巡り問題となったTBSの報道ステーション、フジテレビの日曜報道でも党首討論が行われ、18日夜にはインターネット番組で各党党首が討論を交わした。
その様子をNHKが報じた。
参議院選挙が今週22日に公示されるのを前に各党は活発な活動を展開していて、18日夜は各党党首がインターネット番組の討論会で、物価高騰対策をめぐって意見を交わしました。
今週22日の参議院選挙の公示を前に、与野党9党の党首は18日夜、動画配信サイト「ニコニコ生放送」の討論会に臨みました。
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それにしても、外交、安全保障、経済、社会保障など、争点となる問題が山ほどあるのに、今のところはいまいち盛り上がりに欠ける参院選。
このままでは投票率も期待できない。SNSを見ていても「参院選が盛り上がらない」と感じている人が多い。その理由に野党がバラバラで立憲民主党が野党をまとめていないことと、メディアの報道姿勢を指摘する意見が多かった。
立憲民主党については共産党と組んだ時点で、日本維新の会と国民民主党とは決裂することは目に見えていたので、まとめることは困難と思っていた。私個人としては野党戦国時代に入り、それはそれで面白く注目している。それよりもメディアの問題が大きい。19日のサンデーモーニングでは司会の関口宏氏が「政治の世界は選挙モードに入ったようでございますが」「一体何が争点なのか?私にはちょっとよく分かっておりません」とコメントしていた(参考)。こんなことをコメントして国民に争点が伝わるはずもない。盛り上がるわけがない。
一方で、ジャーナリストの田﨑史郎氏が6月14日(火)、ニッポン放送『辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!』に出演し、参院選について「盛り上がっていない」という認識を示した。その理由に「年金問題」がクローズアップされていないことをあげた。
田﨑氏は冒頭、今回の参院選について「本当に盛り上がっていない」との印象を語り、過去最低の投票率だった1995年の参院選を例に挙げた。争点は「物価高、経済」、「ウクライナ侵攻に端を発した安全保障」、「社会保障」だとした。このうち、本当に話題になるべきは年金問題で、15日に支給される4月、5月分の年金が、従来より1人あたり約1000円程度減額されるにも関わらず、あまり大きな問題になっていないと指摘した。
中略
田﨑氏は「一人一人に響く(影響する)のは年金」と語り、物価高とあわせて日常生活に直結する年金減額の問題がクローズアップされないことに危機感を示した。
国民が感心を持つような問題をメディアがクローズアップして争点化させていないことが理由だ。確かに安全保障や経済も重要な争点だが、普段政治に関心を持たない人たちにはいまいちピンとこない。国民が関心を持つように働きかけるのもメディアの役割の一つではないだろうか。それなのに「争点がわからない」などと言っているようでは呆れるしかない。
今後各党、選挙戦に突入するが、我々は各党が発信する政策をよく聞いて選択しなければいけない。サンデーモーニングのようにメディアが争点を見い出せないなら、各党ホームページで政策や公約を示しているので、個人で争点を見い出そう。
そして、選挙に一票を投じましょう。多くの国民が投票することを願う。