山梨県で高級ブランド桃「日川白鳳」の盗難が相次ぐ⇒山梨の農園がメルカリ出品で不審な桃を発見「明らかに桃農家が出品したものではありません」
農家の方々が苦労して育てた農作物が、またも盗難被害にあった。
今回被害にあったのは。高級ブランド桃「日川白鳳」。山梨県では窃盗の被害なあっている桃農家が相次いでいて、合計9400個の桃が盗まれたという。
この日川白鳳など、桃の生産数が日本一の山梨県で、6月、盗みの被害が相次いでいることがわかった。
盗まれた桃の合計は、およそ9,400個。
「イット!」は、被害に遭った農園を取材した。
6月14日から18日にかけて笛吹市にある数カ所の桃畑から、収穫前の日川白鳳、合計およそ3,900個が盗まれた。
さらに、その後、隣の山梨市にある農園からも、およそ4,000個の桃が盗まれた。
大量窃盗に遭った農園のオーナーは、現場の状況を「(被害にあった木は)16本ですね。(1本の木に実が)だいたい300~400個なるんですよ。それがご覧の通り、数十個しか残っていないですから。(盗まれた個数は全体で)ざっとですけど、4,000個近いですね」と話す。
この農園で盗まれた桃は、すべて日川白鳳で、被害額は、およそ100万円にのぼるという。
桃の大量窃盗被害にあった農家のオーナー「手で取られていますね。(熟していない)青いやつも取っていってると思います。(熟していない桃は)置いていても甘くならないですね」
まだ熟していなかったため、とられた桃の4分の3は、食べられない状態だという。
桃の大量窃盗被害にあった農家のオーナー「(犯人は雑で、早さを求めた印象?)はい、そうですね、そうだと思います。ただただ本当に怒りしかないですね。一生懸命もう1年かけて丹精込めて作ってきたんで…」
山梨市では、このほかにも被害が確認されていて、6月、県全体で盗まれた桃は、あわせておよそ9,400個になるとみられる。
警察は、被害現場が近いことや時期が重なっていることなどから、同一犯の可能性もあるとみて捜査している。
山梨県一宮町のマルミツ農園が不審な桃がメルカリに出品されているとツイッターに投稿。
メルカリ出品してある桃、断定は出来ませんが、明らかに桃農家が出品したものではありません。
同じ桃農家として盗難は絶対に許せません。
対策を考えて用心したいと思います。 pic.twitter.com/HtGEO3WIQV— マルミツ農園 (@marumitu_momo) June 20, 2022
マルミツ農園は断定はできないと述べているが、画像にある桃は青い。これを見て桃農家が出品したものではないと判断したのだろう。
岡山県の果樹農家の方が、出品している人物が日本人ではない感じがするとコメントしていた。
そうなんです。一応メルカリ事務局には報告済み、地元の警察には情報提供しておきました。
— マルミツ農園 (@marumitu_momo) June 20, 2022
日本人であろうと、外国人であろうと盗みは犯罪。もしメルカリで販売された桃が盗難品であればメルカリも手助けをしたことになりかねない。もちろん買った人も思わぬ形で犯罪の手助けをしてしまったことになる。十分注意が必要だ。
メルカリではたびたび高額転売などが問題となり、数日前には高額転売が相次いでいる「Yakult1000」について、ガイドラインに反するとして、出品の削除を開始した。しかし、今回はもしこの桃が盗難品であれば犯罪に利用されたことになり、メルカリの信用にもかかわる。