中ロ艦隊の日本周回、岸防衛相「わが国周辺における軍事プレゼンスの誇示だ」
中国とロシアの艦隊が日本を周回する動きを見せ、防衛省が緊張感を高めている。
海上自衛隊は、対馬海峡を北進後に宗谷海峡・津軽海峡をそれぞれ東進し、千葉県犬吠埼の南東を南西進した中国海軍ミサイル駆逐艦2隻(レンハイ級等)と補給艦1隻(フチ級)が、21日、伊豆諸島の須美寿島と鳥島との間の海域を西進したことを確認しました。緊張感をもって情報収集等を実施します。 https://t.co/XefH5eZGGq
— 防衛省・自衛隊 (@ModJapan_jp) June 21, 2022
海上自衛隊は、ロシア海軍駆逐艦1隻、フリゲート3隻及びミサイル観測支援艦1隻の計5隻が、北海道襟裳岬を航行後(6/15)、千葉県犬吠埼、伊豆諸島、沖縄本島南部付近を航行し、21日には対馬海峡を通過し日本海に向けて航行したことを確認しました。引き続き情報収集等を実施します。 https://t.co/smiB8WJIMz
— 防衛省・自衛隊 (@ModJapan_jp) June 21, 2022
岸信夫防衛相は中国とロシアによる日本周辺における軍事プレゼンスの誇示であると述べた。
ロシアと中国の艦艇が日本列島を一周するような動きをしていることについて、岸防衛相は「わが国周辺における軍事プレゼンスの誇示だ」と警戒感を示した。
岸防衛相「ロシア・中国艦艇が短期間に同様の航路でわが国を周回する形で航行することは、両国によるわが国周辺における軍事プレゼンスの誇示である」
防衛省によると、ロシア海軍の駆逐艦など5隻は6月15日に北海道沖で確認されて以降、日本列島を周回するように、千葉県沖・伊豆諸島周辺・沖縄周辺などを航行し、その後、対馬海峡を通過して日本海に入った。
また、中国海軍のミサイル駆逐艦など3隻もロシア海軍と同じ動きを見せていて、岸防衛相はこれらの活動が「示威行動とも考えられる」として、動向を注視する考えを示した。
軍事プレゼンスもあるが、軍事プレゼンスを兼ねた挑発行為で日本の動きを観察していると見た方がいいかもしれない。日本だけでなく、米国の反応も当然観察しているだろう。
どこから攻めたら侵攻しやすいか観察しているのかもしれない。
いずれにせよ外交で解決など悠長なことを言っている場合ではないかもしれない。なにか、防衛相と防衛省だけがこの危機的状況に対峙しているように感じる。
安保法制は違憲とか、自衛隊が違憲だなんだと争うよりもどうやったら日本が守れるかの議論を真剣にしてほしい。ぶっちゃけた話、憲法を順守して日本が危険な目に合うくらいなら憲法解釈を変えたり、さっさと改憲して守れる国にした方がよほど国民のためだ。
参院選の党首討論を見ると「外交により戦争をさせない」などと言っているが、中国とロシアみたいに平然と威嚇をしてくる国を相手にどうしようというのか。相手は白旗をあげない限り挑発を繰り返すだろう。
政治家が内輪もめをしている中で、緊張感をもって情報収集にあたっている自衛隊の方々には本当に頭が下がる思いだ。