共産・志位委員長「平和とは何でしょうか? 一言で言えば、平和とは対話です。 対話が続く限り、戦争にはなりません」 対話のテーブルに着かせるには日本が強くなければいけません
日本共産党の志位和夫委員長が博多入りして、平和外交を訴えた。
(博多で)
平和とは何でしょうか?
一言で言えば、平和とは対話です。
対話が続く限り、戦争にはなりません。
徹底した対話によって、東南アジアを平和の共同体に変えたのがASEANです。
日本が取り組むべきは、ASEANと協力して、東アジアを戦争の心配のない地域にしていく9条をいかした平和外交です。— 志位和夫 (@shiikazuo) June 24, 2022
志位氏は公示日の第一声にも「戦争をさせないリアルな外交努力」を呼びかけた。
日本共産党は、今日本が進むべきは敵基地攻撃なんて物騒な道じゃない、ASEANと協力して東アジアを戦争の心配のない、平和な地域にするための、9条を生かした平和外交だと訴えたいと思う。
日本共産党はこうした方向を外交ビジョンとして提案してきたが、注目と共感が広がっている。戦争をさせないリアルな外交努力、日本共産党への一票でこの力を大きくしようじゃありませんか。
言っていることはもっともに聞こえるが、それは当たり前の話だ。平和外交を唱えるのが悪いわけではない。しかし、今は、戦争回避のための外交努力が叶わなかったらどうするかという、先を見据えた国防の議論がなされていて、憲法改正が必要かどうかが議論されている。
れいわ新選組の山本太郎代表は次のように述べているが…
山本太郎「専守防衛・平和外交を貫くのが日本の国益」
反町理「中露と仮に紛争が起こっても、『やめろ』と言って、外交で彼らを止める事が出来ると思っているのか」
山「『思っている』『思っていない』の問題ではなくて、戦争を回避する為には外交を重ねていくしかない」
精神論じゃねぇか😱 pic.twitter.com/PgsW9MXApM
— ピーチ太郎3rd (@PeachTjapan3) June 23, 2022
実際、話の通じない相手が隣国にいる。
中国外務省の汪文斌副報道局長は21日の記者会見で、中国が東シナ海の日中中間線の中国側海域でガス田の掘削施設を完成させたことに関し「全く争いのない中国の管轄海域での活動だ」と述べて正当化した。日本が批判したことについては「日本はあれこれ言うべきではない」と反発した。
6日と7日に中国海警局の船が尖閣諸島の領海に侵入して日本政府が抗議したことに対し、中国外務省は「主権を守る正当な行為だ」と主張しました。
中国外務省報道官:「釣魚島と付属する諸島(尖閣諸島)は中国固有の領土であり、中国の海警局が釣魚島の海域で航行し、法執行を行うのは中国が法にのっとって主権を守るための正当な行為だ」
中国外務省の報道官は尖閣諸島を固有の領土と強調したうえで、航行と法執行は「法にのっとった正当な行為」と主張しました。
中国国防省の呉謙報道官は26日の定例会見で、自民党青年局の議員団が今月訪台するなど日台間の関与が強まる状況について、「台湾問題はあくまで中国の内政であり、日本側が口出ししたり手を出したりすることは許されない。日本が台湾を植民地支配した50年は筆舌に尽くしがたく、台湾についてあれこれ言う資格はない」と批判した。
このように「うるせい、黙ってろ」と、取り付く島のない相手にはどうするのだろうか。
日本国内で「平和的外交を~」といくら騒いでも中国の挑発は止まらない。23日には中国軍の爆撃機が沖縄本土と宮古島の間の海域を抜け、往復した。
防衛省統合幕僚監部は23日、中国軍のH6爆撃機3機が同日午後、沖縄本島と宮古島の間の海域を抜け、東シナ海と太平洋を往復したと発表した。航空自衛隊の戦闘機が緊急発進(スクランブル)して監視に当たった。
6月中旬には中国とロシアが呼応したがごとく日本列島を艦隊で周回したことも報じられた。(参考)
この状況にジャーナリストの門田隆将氏は次のようにツイッターに投稿。
中国のH6爆撃機3機が沖縄本島と宮古島間の海域を抜けて東シナ海と太平洋を往復し、空自戦闘機が緊急発進。中国海軍艦艇の列島周回など示威行動が続く。東シナ海のガス田掘削への日本の抗議には“中国の主権と管轄の範囲内。日本はあれこれ言うな”とまるで属国扱い。これが中国 https://t.co/JbsMX5oSb5
— 門田隆将 (@KadotaRyusho) June 24, 2022
本当に危険な状況なのだ。
そもそもなぜ、日本が舐められているか。中国が日本を属国にふるまうかのような態度をとるかと言えば、日本は怖くないからだ。何をしても何を言っても抗議しかこない。そんな国が怖いわけがない。実際、中国は米国とどんなに関係が悪化しようとも耳を傾ける。なぜか。米国が軍事力と経済力が伴っている大国だから中国も対話のテーブルに着くのだ。
中国やロシア相手に同等な立場で平和的外交をするのなら、まずは日本を強くすることだ。日本に攻撃したらやばいと思わせる国防力と、経済制裁にも屈しない経済力を併せ持つことが大事なのだ。それなくして中露が日本に耳を傾けることなどありえない。自民党には与党であるならそんな強い日本を作っていただきたい。そのために憲法改正が必要ならするべきだ。
強国だからこそ外交力が発揮されるのだ。張りぼての平和外交では日本は脅威にさらされ続けるだろう。