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中国報道官「アジア太平洋はNATOの管轄圏ではない。韓国のNATOサイバー防衛センター加入は葛藤を深める行為だ」⇒米国「中国が関与することではない。韓国がどの会議に出席しようが中国には拒否権はない」




NATO首脳会議にアジア太平洋から日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの首脳が参加することに中国がそうとう苛立っているようだ。

中国の報道官がアジア太平洋はNATOの管轄圏ではないと主張。NATOサイバー防衛センターに韓国が正式加入したことに対しても批判していた。

しかし、米国側は「中国が関与することではない」と反論。韓国についても「韓国がどの会議に出席しようと中国に拒否権はない」と一蹴。普段は「内政干渉するな」と息巻いている中国だが、ブーメランが帰ってきた。

中国と米国が韓国をはじめとするアジア太平洋国家のNATO(北大西洋条約機構)首脳会議出席問題をめぐり神経戦を見せている。アジア太平洋地域はNATOの管轄圏でないという中国の主張に対し、米国は中国が関与することではないと受け返した。

中国が先に警戒心を表した。23日の中国外務省の定例記者会見で、AP通信の記者が日本・韓国・オーストラリア・ニュージーランド首脳のNATO会議出席に対する中国の立場を尋ねると、汪文斌報道官は「NATOは冷戦の産物であり、米国が主導する世界最大の軍事同盟」とし「米国が覇権を維持して欧州の安保地形を操作するための道具であり、多くの民間人を殺して数千万人の罹災民をもたらした」と声を高めた。

汪報道官は「国家間の関係は第三者の利益を目標にしたり被害を及ぼしたりしてはいけない」とし「分離主義と対立を助長するすべての行動に断固反対する」と述べた。北大西洋に属さないアジア太平洋地域を引き込んで分裂を助長しているという批判だ。

これに先立ち中国は先月、韓国がNATOサイバー防衛センター(CCDCOE)に正式加入したことに対し、域内の葛藤を深める行為だと批判した。

米国は中国の主張を一蹴した。米国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、中国が韓国のNATO会議出席に反対していることについて記者の質問を受けると、「韓国がどの会議に出席しようと中国に拒否権はない。我々は韓国の出席を期待している」と述べた。

また「これは欧州とインド太平洋のグローバル安全保障が連結していることを見せている」とし「欧州に見られるように領土と主権に対する攻撃がインド太平洋でも起こり得るということだ」と中国に向けた発言をした。

カービー調整官は「韓国がその会議に出席することは重要だ」とし、今回の会議は太平洋でNATOと似たものを作ろうということではないと強調した。

引用元 「韓国がなぜNATO会議出席か」という中国に米ホワイトハウスが厳しい一言

中国に思い当たる節がなければ警戒はしないはず。警戒するということはやましいからだ。非常に分かりやすい。

アジア太平洋国からNATO首脳会議に参加する背景にロシアによるウクライナ侵攻があり、そのロシアと中国が蜜月関係になりつつある。もうなっているといった方がいいかもしれない。この中露の結束に北朝鮮も加わる可能性も否定できない。とりわけ日本と韓国は中露北と地形的に近いため、安全保障環境を整えることは急務だ。

もし、中国が国連のロシアに対する非難決議案に賛成し、西側と同じく経済制裁に加わっていればアジア太平洋国からNATO首脳会議に参加することはなかったかもしれない。

もちろん、西側諸国が絶対というわけではないが、少なくとも西側にとって異端の存在になった中国が警戒されるのは自然なことである。







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