関電が大飯原発4号機の再稼働を前倒しへ 株主総会では大阪市などが「電力の安定供給を一番に考えてほしい」
関西電力が大飯原発4号機の再稼働を前倒しにすると発表した。
21日の再稼働を予定していたようだが、15日に再稼働し、17日に送電を開始するようだ。
関西電力は1日、定期検査中の大飯原発4号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)の再稼働を21日から15日に前倒しすると発表した。
17日に送電を開始する。これにより、北海道と沖縄を除く8電力管内の7月の電力供給の「予備率」は当初の3.7%から3.9~4.0%まで改善される見込みだ。
関西電力の株主総会では、大阪市などが「電力の安定供給を一番に考えてほしい」と求めたようだ。
6月28日、関西電力の株主総会が開かれ、株主からは再生可能エネルギーなどを活用し脱原発を求める提案などが行われました。
関西電力は標準的な家庭の電気料金が今年5月分から7497円となるなど、料金値上げが続いています。一方で、燃料価格の高騰や今後の原子力使用率の低下などが影響し、今年度は8年ぶりの赤字が予想されています。
(株主)
「原発を再稼働させるかさせないか。電力の安定供給を一番に考えてほしい」
「関西のリーダーとして、しっかりともうけてくれる会社でないと」
原発反対派の方々にとってはよろしくないニュースかもしれないが、まずは電力の安定供給。これに関しては今のところは原発再稼働が最も有効な手段である。関電は企業努力を果てしているといえるのではないだろうか。
関西も深刻な状況だが、最も深刻なのは東電管内だ。千葉県の姉崎火力発電所5号機が再稼働したが、予備率の確保はいまだ不安の状態だ。東電の企業努力に期待したい。