リニア中央新幹線の建設をめぐり川勝知事が態度変更→県内の島田市長も困惑!!
JR東海が進める国家的プロジェクト、リニア中央新幹線。各地で建設に向けて工事着工をしているが、静岡工区だけ工事の着工が出来ていない。
その最大の要因は、川勝知事が大井川の水を盾に着工を認めていないからだ。その川勝知事だが、最近になってリニア中央新幹線をめぐって態度に変化が見られ始めた。
リニア中央新幹線建設促進期成同盟会になんと入会を申し込んだのだ。この姿勢の変化に困惑を隠せないのが同盟会の会長を務める大村知事だ。そして、今まで川勝知事の一挙手一投足を見てきた静岡県内の島田市長だ。
川勝知事の真意がどこにあるのか、見極めなければならない。
大村知事、川勝知事の姿勢に疑心暗鬼!県内市長も困惑
川勝知事が想像もしない行動に出たのが6月2日に行われた中部圏知事会の会合の場だった。その場で何の前触れもなく、川勝知事は、大村知事に建設促進期成同盟会への入会申し込みを手渡したのだ。
大村知事は静岡県に改めて意向確認を行い、晴れて静岡県は建設促進期成同盟会に入会する運びになった。
しかし、だ。大村知事は川勝知事の姿勢に疑いの目を持っているようだ。
静岡工区が含まれる甲府~飯田間については言及をしなかった川勝知事。期成同盟会の会長・大村知事もそこは見逃していませんでした。
愛知県・大村秀章知事
愛知県・大村秀章知事(6月6日):「今回は建設促進に賛同だというのは書いてありまして、ですが、肝心の静岡工区については建設促進って書かれておられませんので」
(出典 愛知県庁)
大村知事が言うように、静岡工区についての言及がないとすれば、川勝知事の姿勢の変化は、ただ単に、リニア反対のイメージを払拭したいだけではないのか。
川勝知事の姿勢の変化に困惑しているのは、大村知事だけではない。静岡県内の首長も困惑しているのだ。
染谷市長は「ルート変更や(工事)中止にも言及していた知事が、『(変更を)私が先導することはない』と言い、期成会の方針に沿う形で加盟する方向になった。知事がどこを目指して発言したのか分からない」と話した。一方、「受け止め方は人それぞれだが、知事の方針は大きく転換してはいないと思う」とも述べた。
市長が困惑するのも無理はない。川勝知事の姿勢が従前と大きくことなるのだ。
川勝知事の魂胆が分からない以上、期待がかかるのが、岸田総理が設置を指示した有識者会議だ。有識者会議では環境保全対策等が議論されている。
この有識者会議は秋以降に提言をまとめるとされている。
リニア中央新幹線は、我国経済の起爆剤としての効果も期待されている。川勝知事の言動に惑わされずに、着々と建設に向けた環境を整えていってもらいたい。