泉代表「参院選において再び維新と競り合い、場合によっては上回れるだけの党勢回復をすることができた」と強気の姿勢?→しかし、比例代表では日本維新の会に敗北!!
立憲民主党の泉代表が代表続投の姿勢を示している。泉代表の目標は、立憲民主党を政権政党にすることだったはずだ。参院選が政権選択選挙でないことを差し引いても、改選前議席を下回る議席数しか確保できなかった。
選挙結果を見れば、有権者の大多数が立憲民主党に期待を示していないことは明白だ。
そして、この結果を見ても泉代表は比例代表の議席数は気にしていないのか。現実を直視できなければ、今後もさらなる党勢低迷は必至だ。
泉代表、日本維新の会に勝ったことに安堵??
参院選の投開票が行われた10日。各党の党首は開票速報の番組に出演していた。もちろん泉代表も出演していたわけだが、日本維新の会の獲得議席数を上回ったことに安堵している様子も窺えた。
立憲民主党の泉健太代表は10日のNHK番組で、同日投開票された参院選で苦戦が伝えられていることについて「昨年の総選挙の直後から日本維新の会が支持率で立民を追い越すというゼロからの出発になった。参院選において再び維新と競り合い、場合によっては上回れるだけの党勢回復をすることができた」と述べた。
(出典 衆議院インターネット審議中継)
この泉代表の発言を聞けば、泉代表が政府与党よりも野党第二党を警戒していたと思えてしまう。
泉代表は、党勢を回復することができたと認識しているようだが、選挙前から注目していた比例代表では、日本維新の会に敗北を喫しているのだ。
日本維新の会は議席を12に倍増させ、比例代表で立民を上回った。
(中略)
立民は1人区の岩手、新潟、山梨で現職が敗れるなど選挙区で10議席にとどまった。比例は改選7議席を維持した。
改選6議席の維新は選挙区4、比例8を獲得。比例は野党第1党となった。一方、東京、愛知、京都で議席獲得を目指したが競り負けた。
比例代表で日本維新の会に敗北を喫したことを泉代表はどのように捉えているのか。今回の参院選の比例代表で立憲民主党の得票数は676万9854票だ。前回2019年に実施された参院選では791万7720票だった。
つまり100万票以上も票を失っているのだ。これほど多くの票を失っていることを踏まえた上でも、泉代表は「党勢回復をすることができた」という言葉を誇示するのだろうか。本当に現実を直視できないと思えてしまう。
党勢回復が代表就任時から最優先事項だったはずだ。だが結果をみれば、党勢回復とは程遠いものだった。
泉代表が代表を続投するなら、この立憲民主党離れとも言える状況に拍車がかかるに違いない。