安倍元総理の国費投入の国葬に反対→もちろん、愛知トリエンナーレへの補助金と言う国費投入にも反対しましたよね??
安倍元総理の国葬をめぐって猛烈に反対している人達がいる。反対の理由の1つに挙げられているのが国費投入だ。
国葬を行うということは、それにかかる費用は全額、国が負担することになる。この国費投入という一点について言えば、国が費用を負担することは、国葬に限らず、他の場面でも見受けられる。
多くの議論を呼んだ、愛知トリエンナーレもそうだ。文化庁は補助金支給を止めようとしたが、猛反発を受け、一部減額した上で補助金の支給を決定した。文化庁が補助金を不交付に動いた際には、トリエンナーレの支持者たちは補助金交付を迫った。これは国会で審議されたのか?
これらは矛盾しているように思えてしまう。
安倍元総理の国葬の国費投入への反対派の主張
岸田総理が迅速に決定した安倍元総理の国葬。暗殺の報に触れた各国要人の反応を見れば、安倍元総理がどれだけ国際的に評価されていたかがわかる。
その安倍元総理の国葬について、猛反対する主張がある。NHKの世論調査でも半数は、賛成しており、反対は38%と少数だとよくわかる。
国葬には《安倍さんの国葬をやるって決めたことでかなり見直した》《亡くなるに至った経緯を考えて個人的には賛成です》など賛成の声もあるが、ツイッターでは《#国葬反対》《#安倍晋三の国葬に反対します》がトレンドワードに上がり、賛成派と激論を交わしている。
「国葬」の費用は国が全額負担する。戦前、岩倉具視や伊藤博文、山縣有朋などの首相経験者には「国葬」をしていたが、1947年に法的根拠である「国葬令」は失効。戦後は昭和42年の吉田茂元首相のみだ。今回の安倍元首相は在任期間も長く、悲運の最期を迎えたこともあるが、事件から1週間も経たないうちの政府のあまりに早い決断に疑問の声が上がった形だ。
猛烈に反対する理由が、国費を投入することだと言うのだ。安倍元総理について批判的な評価を下す人達にとって、国費投入は受け入れ難いものなのかもしれない。
が、一方で大きく賛否が分かれた愛知トリエンナーレへの補助金支出には異論を挟んだのか。
愛知トリエンナーレでは、昭和天皇の肖像を燃やすというような芸術とは思えないものが出品された。だが、文化庁は最終的には当初額から減額した形で補助金支給を決定していた。
昭和天皇の肖像を燃やすような作品や元慰安婦を象徴する作品が出品され、物議を醸した国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」をめぐり、文化庁が、愛知県への補助金を不交付とした決定を見直し、一部減額して愛知県に支給すると発表した。
(中略)
文化庁と愛知県がともに譲歩した形での決着。関係者の受け止めはどうか。
補助金不交付決定への抗議声明を東大教員有志に呼び掛けた加治屋健司東大大学院教授(現代美術史)は「年度末で決定が覆るのは難しいと思っていただけに予想外だった。減額ではあるが、まずは良かった。(不交付撤回は)重要な前例となる。文化庁はどのような論理で撤回したのか詳細を明らかにした上で、今後も問題のある決定があれば柔軟に対応してほしい」としている。
この愛知トリエンナーレに文化庁が、減額したとはいえ、補助金を交付したことについて納得できない人も多くいるはずだ。交付を求めていた識者は、交付決定と言う予想外の展開に、「今後も柔軟に対応してほしい」と語っている。
安倍元総理の国葬と愛知トリエンナーレへの補助金支出。両者は性質こそことなるが、国費が投入されるという点に限っては同じだ。
愛知トリエンナーレへの国費投入は是であり、安倍元総理の国葬への国費投入は否とする人達は、一旦立ち止まって自らの考えに筋が通っているのか考えてもらいたい。
決定された安倍元総理の国葬。政府には安倍元総理の国際的な功績を称える為にも粛々と準備を進めてもらいたい。
(出典 首相官邸)