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林外相と外務省、頼副総統を「ご指摘の人物」と表現→中国への忖度では??どうして、もっと別の表現ができなかったの??外交のプロなら、語彙力ないの??

林外相と外務省がまたしても中国に対して忖度を働かせている。安倍元総理の葬儀に参列する為に来日した台湾の頼副総統についての質問に対し、「ご指摘の人物」と頼副総統の名前を出すことをしなかったのだ。

林外相は使った表現について「頼副総統について名前を挙げて質問があったので、それに応じる形で『ご指摘の人物』と述べたのみだ」(参考)としている。だが、林外相と全く同じ表現を外務省報道官も使っている。

中国への忖度を林外相、そして外務省が行っていては、岸田総理がいくら強い姿勢を打ち出しても水の泡だ。

外務省のこの姿勢を改めさせる為には内閣改造に期待するしかない。

林外相と外務省、中国に忖度???

安倍元総理が凶弾に倒れ、多くの人が葬儀に参列していた。その参列した人の一人が台湾の頼副総統だ。我国と台湾が断交して以降、来日した最高位の高官だ。

その頼副総統の来日について問われた林外相は頼副総統の名を用いず、質問に回答していた。

【朝日新聞 野平記者】最初の質問の関連になるんですけれども、台湾の副総統が、安倍総理の弔問のために訪日されました。現職の高官が訪日されるのは異例のことだと思うんですけれども、大臣の受け止めをお願いします。

【林外務大臣】今、ご指摘のあった人物につきましては、安倍元総理の葬儀に参加するため、あくまで私人として私的に訪日をされているものというふうに承知をしております。


(出典 外務省)

引用元 林外務大臣会見記録

林外相が記者会見を行った翌日、外務省報道官にも頼副総統に関係する質問が飛んでいた。

【朝日新聞 相原記者】昨日ですね、中国外務省の報道副局長が、先日、安倍元総理の葬儀のために来日された、台湾の頼(らい)副総統の来日についてですね、中国大使館として、何か日本政府に抗議したというようなコメントをしてるんですけども、そこの事実関係とですね、仮にその行為があったとすれば、日本政府としては、どのような説明をされたんでしょうか。その2点を教えてください。

【小野外務報道官】台湾は日本にとりまして、基本的な価値観を共有し、緊密な経済関係と人的往来を有する、極めて重要なパートナーであり、大切な友人であります。

その上で、御指摘の人物は、安倍元総理の葬儀に参加をするため、あくまで私人として、私的に訪日をされたものであり、台湾との関係を非政府間の実務関係として維持をするという、我が国の基本的立場に、なんら変更はないものであります。

引用元 小野外務報道官会見記録

林外相と報道官は揃って頼副総統の名を使わず、「ご指摘の人物」という表現を使った。林外相は自身の回答について「頼副総統について名前を挙げて質問があったので、それに応じる形で『ご指摘の人物』と述べたのみだ」(参考)と説明しているが、このような稚拙な言い訳が通じると思っていたのか。

4月に行われた記者会見で、林外相は次のように語っている。

【読売新聞 阿部記者】アメリカのバイデン大統領の訪日が発表されました。このタイミングでの大統領訪日の意義と、合わせて行われるクワッド首脳会議の意義について、それぞれ教えてください。

【林外務大臣】バイデン大統領は諸般の事情が許せば、5月22日から24日まで訪日をされ、23日に岸田総理との日米首脳会談を行う他、日本政府が24日に東京で主催する日米豪印首脳会合等にも出席する予定でございます。

引用元 林外務大臣会見記録

名前を上げる質問で、それに応じる為に「ご指摘の人物」と言う表現を使ったというのであれば、バイデン大統領に関する質問も同様に回答しなければ筋が通らない。

頼副総統の来日については、在日中国大使館が抗議したことを中国外務省が明かしている。(参考

記者会見で、頼副総統の名を出さなかったのは中国への忖度ではないのか。林外相と外務省がこのような姿勢を取るなら岸田総理の外交姿勢と相反する。

別に、だ。個人名を挙げずとも、外交のプロなら「ご指摘の友人」や「ご指摘の高官」などの表現も出来たはずだ。どうして、「ご指摘の人物」と言う様な表現をする必要があったのか???

岸田総理はNATO首脳会議で、中国を念頭に「東シナ海・南シナ海で力を背景とした一方的な現状変更の試みが継続されている。ウクライナは明日の東アジアかもしれないという強い危機感を抱いている。」と発言している。(参考

岸田総理が厳しい対中姿勢を示す中、林外相と外務省の中国への忖度。このような姿勢を改める為には内閣改造に期待するしかない。

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