立民・蓮舫氏、南日本新聞の友達アンケートを引用し国葬決定を非難 「無作為で民意を把握する世論調査とは異なる」って書いてありますよ
立憲民主党の蓮舫議員が、南日本新聞のアンケートを引用し、亡くなった安倍元総理の国葬決定を非難した。
蓮舫氏は、自民党の茂木幹事長が国葬を巡って野党側が国会での説明を求めていることについて「国民から、いかがなものかという指摘があるとは認識していない。野党の主張は国民の声、認識とはかなりずれているのではないか」と述べたことに対して、南日本新聞のアンケートを引用し「茂木自民党幹事長、そろそろご自身の認識のずれに気付く時です」と、茂木幹事長の発言を非難したうえで、閣議決定ではなく国会で議論して決定するよう求めた。
「野党側の主張は国民の声や認識とはかなりずれている」
茂木自民党幹事長、そろそろご自身の認識のずれに気付く時です。法令根拠、国葬の基準、選考委員会や場所の選定の在り方、総費用をきちんと示し国会で見える形で議論をした上で決めましょう。
閣議決定ではなく。
— 蓮舫💙💛RENHO🇯🇵 (@renho_sha) July 25, 2022
蓮舫氏は都合のいいデータを引っ張ってきたようだ。まるで南日本新聞のアンケートが民意のようだと言いたいようだが、南日本新聞の記事にはこうある。
アンケートは22〜23日、無料通信アプリ「LINE(ライン)」のこちミナに友だち登録した人を対象に実施、706人から回答があった。無作為で民意を把握する世論調査とは異なる。
引用元 安倍元首相国葬 反対72%「安易な神格化懸念」「国費負担に違和感」 賛成23%「在職最長、功績ある」 実施の是非巡りアンケート
これは、言ってみれば単なる読者アンケートで、例えば赤旗新聞が党員アンケートを行えば100%だっただろう。逆に自民党員にアンケートを行えば圧倒的に支持された結果が出ていただろう。朝日新聞が行えば同様の結果になると思うし、産経新聞が行えば大幅に逆転するだろう。だから、有力紙や大手メディアは読者アンケートで調査を行わず、無作為の調査を行うのだ。南日本新聞がどういうスタイルかは目にした人が解っていると思う。
まさか、地方紙とはいえ、友達アンケートを世論調査のごとく記事にして配信する社が現れるとは思わなかった。「無作為で民意を把握する世論調査とは異なる」と記していてもだ。
そして、それを民意のように扱う政治家がまさか出るとは、、、残念で仕方ない。蓮舫氏はタイトルを見て、批判のネタになると思わず飛びついてしまったのだろう。
まさか、この人も?
世論調査でもこれだけ反対が多いのに国葬を強行しようという自民党政権の政治姿勢は正に第二次安倍政権以降この10年をかけて完成されたもの。政権が何をやっても許される国へ。完全に歯止めが利かなくなっている。批判ではなく提案をなどと言っている間に独裁国家になりかねない。必要なのは闘うこと。
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) July 25, 2022
そんなことはないとは思いたい。
確かに国葬を巡っての世論は拮抗している。
FNN調査
FNNが実施した世論調査では、この決定について「よかった」と答えた人は、「どちらかと言えば」をあわせて50.1%。「よくなかった」は、あわせて46.9%と評価が分かれた。
NHK調査
政府は、安倍元総理大臣の葬儀を、国の儀式の「国葬」として今年秋に行う方針です。
この方針への評価を聞いたところ、「評価する」が49%、「評価しない」が38%でした。
これを見ても反対意見は少なくない。だが、たとえ世論が「51対49」になろうとも、その判断を迫られるのが内閣総理大臣であり、多数派を尊重するのが民主主義だ。
「反対意見が多いのに」と言うが、野党議員こそ賛成意見を見ないふりをしているのではないだろうか。