大称讃!イギリスの元外交官「自由で開かれたインド太平洋というコンセプトは地政学のゲームを変えることになった」と安倍元総理の功績を大絶賛!!
安倍元総理が暗殺されて以降、多くの国から哀悼の言葉が我国に届けられた。先日もオーストラリアのモリソン前首相が来日に、岸田総理と会談をしたことが報道されている。
このオーストラリアとの関係も深化させてきた安倍元総理。その安倍元総理の外交についてイギリスの元外交官が惜しみない賛辞を送っている。
地政学に着目するイギリスのシンクタンクのアソシエイト研究員のマシュー・ヘンダーソン氏だ。
ヘンダーソン氏曰く、安倍元総理が描いた「自由で開かれたインド太平洋」は地政学のゲームを変えるほどのインパクトを残したと言うのだ。
ヘンダーソン氏の安倍元総理の外交に対する評価を紹介したい。
ヘンダーソン氏が称賛する安倍元総理の外交!!!
ヘンダーソン氏はイギリスの外交官時代には、香港返還という歴史的な出来事に関わった人物だ。
そのヘンダーソン氏が安倍元総理の外交で最も評価しているのは、安倍元総理の外交コンセプトだ。
──安倍元首相の功績についてどう思うか。
マシュー・ヘンダーソン氏(以下、ヘンダーソン) 安倍元首相は日本の傑出したリーダーだ。国際社会で日本の地位を回復させた。日本が大国と関わることができるよう日本の発言力を構築した。最も明確なのは対米関係だ。クアッドを通じ、日本がこれまでとは全く異なる新しい方法で地政学上の空間に参入することを可能にした。
彼の自由で開かれたインド太平洋構想は地政学のゲームを変えることになった。この戦略概念は台頭する中国に対抗するため、ルールに基づく世界を強化し、受動的なアプローチを多国間のダイナミックなプロセスに移行させた。私は、創造的で戦略的な、国際社会のゲームを変える思想家だったと安倍元首相を評価している。
(出典 首相官邸)
クアッドは我国、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国の枠組みだ。5月下旬にはクアッド首脳会議が我国で開催された。
このクアッド首脳会議の為に来日したインドのモディ首相は、安倍元総理とも会談をし、安倍元総理はモディ首相に「私とモディ氏で話してきたことが実った」と語り、モディ首相は「日本で開催され、本当に良かった」と語ったと報じられている(参考)。
ヘンダーソン氏が言及している「自由で開かれたインド太平洋」は安倍元総理の外交の柱の1つであり、多くの国からの賛同を受けたことは記憶に新しい。この「自由で開かれたインド太平洋」が覇権主義的動きを強める中国を十二分に牽制する役目を果たしている。
「自由で開かれたインド太平洋」について同調したアメリカ、そしてオーストラリアの動きについて、ヘンダーソン氏は次のよう論評している。
──インド太平洋という概念にオーストラリアやアメリカも乗ってきた。その意義と重要性をどう見るか。
ヘンダーソン その重要性を認識しようとするすべての国に対し、政治・経済・軍事・安全保障のルールに基づく国際秩序を強化し、復活させるための枠組みを提供するものだ。これは統一され、統合されたビジョンだ。それによって政治・経済・軍事・安全保障を別々の流れとしてとらえてきた時代から卒業できる。
私たちが直面している中国の脅威はまさに統合された脅威だ。われわれも経済的な関係から、政治的、そして軍事、安全保障上の同盟関係に本質的に移行することが正しい。安倍元首相はまさにその土台を築いた。
(出典 外務省)
我国ではなく、海外の専門家、そしてイギリスの外交官にここまで称賛された総理は過去にいなかった。安倍元総理が、如何に先見性があり、戦略家だったのかが良くわかる。こうした功績をどうして我国では、メディアは黙殺し、宗教と政治の話ばかりしているのか???
安倍元総理の暗殺は、我国だけではなく、国際社会に及ぼす影響も計り知れないのだ!我国は、どうなってしまうのか、それを考えるべきだ。
岸田総理には、安倍元総理のレガシーをしっかり引き継いでもらいたい。
(出典 首相官邸)