韓国軍が竹島で訓練⇒外務省が抗議 韓国は外相会談をしたかったのでは？首脳会談に期待しているのでは？ 政府は対話の条件として国際司法裁判所への付託を再び提案すべし
韓国軍が竹島を防衛とした目的とした訓練を行ったことについて、外務省が抗議をしたと発表した。
防衛白書に反発していた韓国政府が、反発の意味を持たせていたことは容易に想像できる。それにしても不可解なのは、８月にカンボジアで開かれるＡＳＥＡＮ関連外相会議で、日韓外相会談を再び行いたいと要望しているのに、なぜこのタイミングで竹島の訓練をしたのだろうか？
外務省は「韓国軍による訓練は到底受け入れることはできず、極めて遺憾である」と抗議。
外務省は２９日、韓国軍が竹島（島根県隠岐の島町）に関する訓練を実施したことが判明したとして、船越健裕アジア大洋州局長が在日韓国大使館の金容吉（キム・ヨンギル）次席公使に対し、「竹島は歴史的事実に照らしても、国際法上も明らかに日本固有の領土であることに鑑み、韓国軍による訓練は到底受け入れることはできず、極めて遺憾である」と抗議したと発表した。
在韓国日本大使館の熊谷直樹次席公使も、韓国外務省の李相烈（イ・サンリョル）アジア太平洋局長に同様の抗議を行った。
外務省発表
本7月29日、韓国軍が竹島に関する軍事訓練を実施したことが判明したことを受け、直ちに船越健裕アジア大洋州局長から金容吉（キム・ヨンギル）在京韓国大使館次席公使に対し、また、熊谷直樹在韓国日本国大使館次席公使から李相烈（イ・サンヨル）韓国外交部アジア太平洋局長に対し、竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ、国際法上も明らかに日本固有の領土であることに鑑み、今回の韓国軍による訓練は到底受け入れることはできず、極めて遺憾である旨強く抗議を行いました。
竹島を巡っては、２０２２年版防衛白書で「日本固有の領土だ」と記述されていたことを受け、韓国政府は「日本政府は、不当な主張を繰り返すことが未来志向的な韓日関係構築の助けにならない点を自覚すべきだ」「歴史的、地理的、国際法的に韓国固有の領土」「独島に対するいかなる挑発にも、断固として対応していく」と主張していた。（参考）
韓国軍の竹島に関する訓練は定例化してはいるが、日本の防衛白書に反発する目的もあったのではないかと個人的には思っている。
外相会談をしたかったのでは？首脳会談に期待しているのでは？
韓国の朴振外相は「８月にカンボジアで開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連外相会議でも林芳正外相と会うことを期待する」と述べていた。
韓国の朴振外相は２０日、訪日を終えて帰国し、「８月にカンボジアで開かれる東南アジア諸国連合（ＡＳＥＡＮ）関連外相会議でも林芳正外相と会うことを期待する」と述べた。
金浦空港で記者団に語った。朴氏は「（元徴用工問題で）望ましい解決策を導き出し、シャトル外交を今後も続けていく」と強調。「互いに都合が良い時期に両国の首脳が会うことも期待する」と話した。
しかも、首脳会談にも期待しているという。言っていることとやっていることが支離滅裂だ。この状態で首脳会談などありえない。
韓国国内でも尹政権の支持率が２８％と大幅に下落していると報じられている。（参考）そういう状況の中での竹島訓練。自民党の佐藤正久外交部会会長は「反日無罪の復活か？」と指摘した。
【相変わらずチグハグ！来週、カンボジアで日韓外相会談をやりたいと自ら言いながら、このタイミングで竹島軍事訓練とは？→韓国軍が竹島で訓練 外務省は「到底受け入れられず」と抗議 】
大統領の支持率が最低の２８%に。上昇する要因も見当たらない。反日無罪の復活か？ https://t.co/OtGQ106Bxh— 佐藤正久 (@SatoMasahisa) July 29, 2022
いくら親日を装っていても、支持率が落ち込むと反日に切り替えて支持率回復を図るのがこれまでの韓国政府がたどってきた道だ。尹政権も例外ではないと思って観察するべきだろう。
日本政府は関係改善に対話の条件として、日韓請求権協定と日韓合意の履行を韓国政府に求めているが、竹島の決着もつけるべきだと思う。政府は対話の条件として、韓国に対し、国際司法裁判所への付託を加えるべきだ。領土問題を抱えたままで関係改善などうまくいくはずない。
韓国政府がこれを受け入れないなら、日本政府も対話を受け入れる必要がない。