ワシントンで評価される安倍元総理の外交手腕!なぜメディアは報道しないの???
安倍元総理の功績の1つは言うまでもなく外交だ。安倍元総理が長期政権を築いたことによって安定した外交を展開することができた。
ワシントン在住の邦人有識者によると、安倍政権が誕生する前は、我国の総理に対してネガティブな認識が一般的だったという。
そのネガティブなイメージを払拭した安倍元総理。現地邦人有識者の評価を紹介したい。
「リボルビングドア」と揶揄されていた我国の歴代の総理大臣!!
安倍政権が誕生する前、民主党政権をはじめ、我国の政権は約1年置きに変わっていた。案の定このことが、アメリカ・ワシントンの有識者内ではネガティブなイメージとして定着していた。
しかし、だ。安倍元総理が長期政権を築き上げたことによって、そのイメージは払拭されたとワシントン在住の米州住友商事会社ワシントン事務所の渡辺調査部長は指摘する。
小泉政権の後、日本の首相が1年前後で激しく入れ替わったことから、10年前まで、ワシントンの有識者の間で日本は「回転ドア内閣」とのイメージが固まっていた。
第2次安倍内閣発足から間もない2013年2月、ワシントンのシンクタンクである戦略国際問題研究所(CSIS)で、安倍氏は「日本は戻ってきました(Japan is Back)」と題する演説を行った。同シンクタンクの報告書「日米同盟」(2012年発行)は日本が二級国家となってしまうリスクについて警鐘を鳴らしたものだが、安倍氏はその演説で、日本は二級国家ではなく、これからもそうはならないと訴えた。
(出典 首相官邸)
渡辺調査部長の指摘を読めば、我国の信用が落ちていたことを誰よりも認識していたのが安倍元総理だということがわかる。
総理就任直後の訪米で「日本は戻ってきました」と題する演説を行ったことが何よりの証左だ。
そして、だ。渡辺調査部長によるとアメリカが安倍元総理の外交方針に追従することもあったというのだ。
安倍政権は2013年に策定した国家安全保障戦略や防衛計画大綱に中国の脅威への対処を盛り込むなど、対中政策の分野ではオバマ政権のアメリカに先行していた。当時、アメリカの有識者の間では、中国台頭について日本政府は過度に反応しているとの声が支配的であった。アメリカ国民そして政府高官も、ニクソン訪中以来続いていた中国に対する関与政策を支持していた。
だが、その後、オバマ政権末期そして特にトランプ政権に入ってから、アメリカも日本に追随し、対中政策を強硬路線に軌道修正した。中国によってリベラルな国際秩序が脅かされていることを、安倍氏はアメリカを含む世界首脳陣の中で誰よりも早期に察知していたことを、ワシントンの有識者は今日、評価している。
(出典 外務省)
安倍元総理の対中国外交は、アメリカよりも先行して展開され、オバマ政権からトランプ政権に代わる頃から、アメリカは対中国外交において安倍元総理の外交を追従するようになったというのだ。
未だかつて、アメリカを追従させる総理は、残念ながら我国にはいなかった。
渡辺調査部長のワシントンにおける安倍外交の評価を一部紹介したが、安倍元総理の外交は国内で思っている以上の評価を受けているのだ。
安倍元総理が逝去されて1か月だ。我国のメディアには批判ばかりでなく、安倍元総理に対する正当な評価を行ってもらいたい。
(出典 首相官邸)