立憲民主党が参院選の敗北を総括「『何をやりたい政党か分からない』という印象を与えた」
立憲民主党が参院選の敗北を総括し「『何をやりたい政党か分からない』という印象を与えた」と発表した。
立憲民主党は、7月の参議院選挙での敗北を受け、「提案型野党」を掲げたことで、「『何をやりたい政党か分からない』という印象を与えた」などとする総括を発表しました。
立憲民主党は参院選で、改選23議席から6議席減らしました。
比例代表の得票でも日本維新の会をおよそ100万票下回りました。
総括では、泉代表ら執行部に「大きな責任がある」としたうえで、「野党第1党としての立場を脅かされかねない状況であり、極めて重大な危機感を全党で共有しなければならない」と明記しました。
そのうえで敗因について、泉代表の掲げた政策の「提案型路線」が、「国会論戦において『批判か提案か』の二者択一に自らを縛ることとなり『何をやりたい政党か分からない』という印象を有権者に与えた」などと分析しています。
また、全国に32ある1人区での野党候補の1本化が限定的だったことを巡り、「積極的に交渉を進めるべきだった」と指摘する一方、共産党との協力関係については触れませんでした。
今後の課題として、政府与党との対立軸を明確にすることを掲げています。
泉代表は続投する意向で、体制を強化するため、秋の臨時国会までに執行部の人事を行う方針です。
「何をやりたいのかわからない」というのは泉代表にそのまま当てはまる。例えば、安倍晋三元総理の国葬を巡って容認から一転して反対に回ったり、追悼演説については多くの立憲民主党議員が「野党がやるべき」と主張しているのに「立民の権利とは認識していない。自民議員が行うこともあり得る」と正論を述べたが、党内のまとまりのなさを露呈した。
「何をやりたいのかわからない」というのは憲法改正についても言える。憲法審査会の姿勢についても、立憲民主党の「憲法に関する考え方 基本姿勢」では「日本国憲法を一切改定しないという立場は採らない。立憲主義に基づき権力を制約し、国民の権利の拡大に寄与するとの観点から、憲法に限らず、関連法も含め、国民にとって真に必要な改定があるならば、積極的に議論、検討する。」としているのに、議論をしてみれば積極的に反対ばかりしている。
また、共産党には触れなかったとあるが、ここが一番肝なのを理解していないのだろうか。安全保障を巡っては共産党に同調して「外交で解決」などと主張してしまったから「これでは国防を任せられない」と、多くの国民が判断してしまったのではないだろうか。また、共産党と連携したから国民民主党が離れてしまって、より共産色が強くなってしまったことも事実だろう。野党第一党でありながら野党をまとめられなかったのが、共産党とのズブズブイメージが強まったからだと認識しなければ今後も負け続けるだろう。
あとは、投げたブーメランがことごとく帰ってきたことも反省すべきだし、誰とは言わなくても皆さんいろんな人が頭をよぎると思うが、党の重鎮と言われる人物が一番党のイメージを悪くしていることも自覚すべきだ。