自民・小野寺氏、中国のミサイルについて「普通であればNSCを開いて、正式に強い抗議を出すというのが必要」「もし問題を軽く見たとしたら良くない」
自民党の小野寺元防衛相が、BSフジ「プライムニュース」に出演し、中国が台湾周辺で始めた大規模軍事演習で、日本の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイルを落下させたことについて「日本の領土のそばに弾道ミサイルが撃ち込まれたということ、これはやはり、普通であればNSC(国家安全保障会議)を開いて、正式に強い抗議を出すというのが必要だと思う」「遠い南の島ということで、もし問題を軽く見たとしたら良くない」と指摘した。
中国軍は、ペロシ米下院議長の台湾訪問への対抗措置として、4日から台湾周辺で大規模な軍事演習を展開した。
当然日本は抗議したが、外務省が即座に取った対応は、駐日中国大使を呼び出したわけでもなく、電話で抗議しただけだった。
自民党の小野寺元防衛相は11日夜、BSフジ「プライムニュース」に出演し、4日の中国による弾道ミサイル発射の際、日本政府はNSC(国家安全保障会議)を開催するべきだったと対応に疑問を呈した。
自民・安保調査会長 小野寺元防衛相「日本の領土のそばに弾道ミサイルが撃ち込まれたということ、これはやはり、普通であればNSC(国家安全保障会議)を開いて、正式に強い抗議を出すというのが必要だと思う」
中国が発射した弾道ミサイルは、5発が沖縄県の先島諸島周辺の日本のEEZ(排他的経済水域)の内側に落下した。
小野寺氏は、「遠い南の島ということで、もし問題を軽く見たとしたら良くない」と指摘した。
そのうえで、「国民にしっかりとしたメッセージを伝えていたか検証しないといけない」と述べた。
電話会談での抗議という時点で外務省は問題を軽く見ているとしか判断できない。
そして、中国のミサイルが、日本のEEZに落下するよう指示を出したのが習近平国家主席だったということが報じられた。
中国人民解放軍が4日から台湾周辺で始めた大規模軍事演習で、習近平国家主席が日本の排他的経済水域(EEZ)に弾道ミサイルを落下させる決断を自ら下したとみられることが分かった。複数の中国筋が11日までに明らかにした。
今年は日中国交正常化50周年であることを考慮し、中国軍には日本のEEZを演習エリアに含まない第2案もあった。習氏には台湾との関係強化の動きがある日本に対して台湾有事の際に介入しないよう強くけん制する狙いがあったもようだ。
「日本に対して台湾有事の際に介入しないよう強くけん制する狙いがあったもよう」とあるが、報道を信用すれば、時期は不明だが、習近平は台湾有事を起こすつもりだということが解る。
小野寺氏が言うように、軽く見ていたらとんでもないことになる。
こんな時期になぜ小野寺氏が防衛相に選ばれなかったのか残念でならない。