自民・小野寺元防衛相「射程距離の長いミサイルを一定数持つ必要がある」 政府、1,000発程度の保有を検討
自民党の安全保障調査会長の小野寺五典元防衛相がフジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し、中国を念頭に、抑止力強化のため、射程距離の長いミサイルを一定数持つ必要があるという考えを示した。もちろん、北朝鮮のミサイルについても視野に入れての発言だろう。
また、記事では「関係者によると、政府は、射程1,000km程度の巡航ミサイル、1,000発程度の保有を検討していることがわかった」と報じている。
自民党の小野寺元防衛相は21日朝、フジテレビの「日曜報道 THE PRIME」に出演し、弾道ミサイルを多数配備する中国を念頭に、抑止力強化のため、射程距離の長いミサイルを一定数持つ必要があるという考えを示した。
自民党・安全保障調査会長の小野寺五典元防衛相「遠くから攻撃をしてくると、こちらも、やっぱり遠くに反撃をするということを考えれば、一定の弾数を持つ必要がある」
小野寺氏は、さらに反撃の対象として、「長射程のミサイル基地があるかもしれないし、航空戦力があるかもしれない」と指摘し、「十分反撃できるものを持つということが抑止力だ」と強調した。
一方、関係者によると、政府は、射程1,000km程度の巡航ミサイル、1,000発程度の保有を検討していることがわかった。
政府は今後、改定する国家安全保障戦略などで「反撃能力」を盛り込むことにしていて、長射程ミサイルによる抑止力強化を目指している。
これを聞いた、防衛費増大に反対している勢力が「力対力でなく、外交力で平和を」「防衛力強化は、軍拡競争を加速させ、地域を不安定化させる」と言い出すのが目に見えている。しかし、日本が防衛力を強化するから中国が軍事力を強化するという発想が間違っている。中国が軍事力を強化し、日本に矛先を向けようとしているから、日本はそれに備えなければいけないのだ。中国の軍拡や挑発が地域を不安定にしているのだ。順番が完全に逆なのだ。
例えば、日本が防衛力強化をやめたとしても、中国の軍拡は収まらないだろう。台湾有事の際は、米国の参入を想定しているはずだからだ。
では、平和的外交だけでどうにかなるものなのか?太平洋を勢力圏にしたい中国にとって、地形的にも台湾と尖閣はどうしても手中に収めたいと考えている。外交だけでどうにか出来る問題だとは考え難い。そうなれば、中国が侵攻できない環境を作っていくしかないのではないだろうか。安全保障環境と外交をセットにして、はじめて外交力が発揮するのではないだろうか。