立民・玄葉氏、海江田氏が国葬儀出席の意向 玄葉氏「日本人の一般的な死生観などに鑑み、粛々と出席して追悼する」海江田氏「副議長の立場で」
立憲民主党の玄葉光一郎元外相が安倍元総理の国葬儀に出席する意向を表明した。
玄葉氏は国葬儀実施については反対の考えを持っているようだが「長きにわたり首相の重圧に耐えた。日本人の一般的な死生観などに鑑み、粛々と出席して追悼する」と、実施されるのなら参列する旨を述べていた。党内からは「矛盾しているのでは？」といった声も出てきそうだ。
立憲民主党の玄葉光一郎元外相は21日、安倍晋三元首相の国葬に出席する意向を表明した。共同通信の取材に対し、国葬実施には反対の考えを示した上で「長きにわたり首相の重圧に耐えた。日本人の一般的な死生観などに鑑み、粛々と出席して追悼する」とした。
衆院会派「有志の会」に所属する国会議員5人も21日までに出席する方針を固めた。5人は吉良州司、福島伸享、北神圭朗、仁木博文、緒方林太郎の各氏。
これまで立憲民主党議員は出席の意向を示した人物に対して噛みついてきた。連合の芳野友子会長が「苦渋の判断だが出席せざるを得ない」と出席の意向を示すと、蓮舫議員がツイッターで「国葬よりも優先されるべき物価高の労働者支援を政府に求める立場なのでは」と、圧を強め、野田佳彦元首相が出席の意向を示したら、原口一博議員がツイッターで「人生観よりも法と正義が優先する。個人を優先するなど私にはできない」と批判した。
玄葉氏は「日本人の一般的な死生観などに鑑み、粛々と出席して追悼する」と痛烈な発言をしている。これを受けネット上では「これが日本人の感覚」など、役員の欠席を決めた立憲民主党に対して皮肉めいたコメントが多く投稿されていた。
玄葉氏のほかにも海江田万里衆院副議長が「副議長の立場で」として出席の意向を示している。党内からは「党がバラバラだと見られかねない」と危惧する声も上もあがっているようだが、玄葉氏や海江田氏に対しても党内から批判の声が上がるのだろうか。
執行部以外の党所属国会議員には「国葬儀欠席を強制しない」と立憲民主党は発表しているので、批判されるのもおかしな話なのだが。