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台風の影響で静岡県内で大規模断水⇒自衛隊の姿なく、ツイッター上では「#国葬よりも静岡救済」⇒自衛隊派遣は原則知事からの要請。恨むなら川勝知事では?




台風15号による豪雨が、静岡県に深刻な被害をもたらした。

静岡市清水区では、興津川の取水口に土砂や流木などが大量に流れ込み、取水できなくなったため、24日から約5万5000世帯で断水が続き、26日には約6万3000世帯が断水と推定されているようだ。

台風の影響により静岡市清水区で続く大規模な断水について、静岡市は25日夜、復旧作業が順調に進んだ場合「最短4日で生活用水の給水が順次可能と見込んでいる」と発表した。

大雨の影響で、静岡市清水区を流れる興津川の取水口に土砂や流木などが大量に流れ込み、取水できなくなったため、24日から清水区内の約5万5000世帯で断水が続いていた。

静岡市によると興津川から取水できないため、清水区内の配水池の水位が下がり、断水する世帯は拡大しているという。静岡市は26日朝時点で「約6万3000世帯が断水」と推定している。

引用元 大規模断水「作業順調なら最短4日で順次給水可能」静岡市が見通し示す 断水は約6万3000世帯に拡大か

土砂崩れなどで3人が死傷、1人が行方不明という報道もされている。しかし、そこには自衛隊の姿がない。普段なら災害現場には自衛隊が駆けつけ、災害復旧や被災者の支援にあたっている。今回も大規模な断水が発生したのなら、自衛隊が給水車で駆けつけ、応急給水を行う姿があるはずなのだが、それもない。

その状況を受け、ツイッター上では「#国葬よりも静岡救済」などというハッシュタグが立っていた。

どうやら勘違いをしている人が多いようだ。陸上自衛隊のホームページにある「災害派遣の仕組み」では、次のようになっている。

防衛省の「災害派遣などのしくみ」にも、「都道府県知事などからの要請により部隊などを派遣することを原則とする」と記されている。

災害派遣は、自衛隊法第83条の規定上(資料75参照)、都道府県知事などからの要請により部隊などを派遣することを原則とする。これは、知事などが災害対策の一次的な責任を負っており、災害の状況を全般的に把握できる立場にあるため、知事などの要請を受けることが適当と考えられたことによる。また、市町村長は、災害が発生し、又はまさに発生しようとしている場合で、応急措置を行う必要があると認めるときは、都道府県知事に対し、災害派遣の要請をするよう求めることができる。

引用元 1 災害派遣などのしくみ

「災害派遣などのしくみ」には、自衛隊の自主派遣も記されていて「防衛庁長官又は長官が指定する者は、特に緊急な事態で、要請を待つ時間がないときには、要請がなくても、例外的に部隊などを派遣することができる」とある。これは特に緊急な場合で都道府県知事などが要請を行うことができないと認められるときに発動される。

では、川勝知事が自衛隊の派遣を要請したのだろうか?静岡県のホームページを覗いて見てもその形跡はない。被害状況だけが公表されている。インターネットで「静岡県 台風15号 自衛隊派遣要請」と検索しても静岡県が自衛隊を要請したとされるものがヒットしない。

つまり、これだけの状況でも川勝知事は自衛隊派遣要請をしていないのだ。

ツイッターには「政府は何で自衛隊出さないんだ」「自衛隊が来ないのは、国葬のせいだ」「自衛隊の最高責任者の岸田首相は何やっているんだ」などといったコメントを投稿している人たちがいたが、自衛隊は知事の要請がない限り動けない。また、知事が要請を出さないということは県または市で対応できると踏んでいるからだろう。実際は対応しきれていないのだが…

被害を受けた静岡県民の方々も、恨むなら川勝知事だ。また、静岡市の田辺市長と川勝知事の不仲も対応に影響していると指摘されているが、事実なら、そんな私的なことに県民を巻き込むべきではない。







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