安倍元総理の追悼演説を立民・野田氏に要請へ⇒泉代表がまさかの不快感 「立民が行うべき」「総理・議長経験者による演説に」ではなかったのか?
安倍元総理の国会での追悼演説だが、当初は自民党の甘利明前幹事長が行う方向で考えられていたが、与野党からの反発を受けて見直すこととなり、自民党は改めて総理経験者である、立憲民主党の野田佳彦元総理に追悼演説を要請するようだ。
野田氏については、国葬儀に対する姿勢が保守層でも評価されていた。
追悼演説を甘利氏が行う方向で調整と報じられた際には、立憲民主党の西村智奈美前幹事長が「通常でいえば野党第一党である立憲民主党から追悼演説者が出たのではないか」と不快感を示していた。野田氏に要請するとなれば、立憲民主党の要望通りになったかと思いきや、泉健太代表がまさかの不快感を示した。
自民党は5日、臨時国会中に予定している故安倍晋三元首相への追悼演説を立憲民主党の野田佳彦元首相に要請する方向で調整に入った。当初は8月の臨時国会で自民党の甘利明前幹事長が有力視されたものの、首相経験者の追悼演説は野党の党首クラスが担当するのが慣例で与野党から異論があり、見送られた。
立民は安倍元首相の国葬に執行部は参列しないことを決定したが、野田氏は「元首相が元首相の葬儀に出ないというのは、私の人生観から外れる」などとして出席した。野田氏への打診について立民の泉健太代表は「岸田政権の延命のためだとか、批判を回避するため、和らげるためにわが党所属の国会議員を利用しようとするのであれば大きな間違い。そんなことのために野田元総理はいるんじゃない」と不快感を示した。
当時、西村氏はこのように語っていた。
「追悼演説は他党の議員が行うのが通例だ。自民党のための追悼演説なのかと言わざるを得ない。再考してもらわなければならない」と反発した。党本部で記者団に語った。
西村氏は「通常でいえば野党第一党である立憲民主党から追悼演説者が出たのではないか」と述べ、立民議員が追悼演説を行うべきだとの考えを示した。
蓮舫議員も西村氏と同じようなことをツイートしていた。
立憲民主党の蓮舫議員が27日、ツイッターを更新。自民党の安倍晋三元総理の衆院での追悼演説について、甘利明前幹事長が行う方向で調整という報道に「野党第1党の党首が演説を読む通例さえも無視」と怒りをにじませた。
総理大臣経験者が亡くなった場合、野党第一党の党首クラスが追悼演説をするのが慣例とされており、蓮舫議員はそれを報じたネット記事を添付。
実は、泉代表自身もこのようなツイートをしていた。
安倍元総理の追悼演説。
さすがに甘利議員はないのでは?元総理への追悼なら与野党を関係なく総理・議長経験者による演説にすべきです。
https://t.co/7Uo6nF3hRG— 泉健太🌎立憲民主党代表|衆議院議員 (@izmkenta) July 27, 2022
お三方の意向を踏まえると、あてはまる人物は4名しかいない。野田氏、鳩山由紀夫氏、菅直人氏の総理経験者と現党首である泉氏だ。しかも、泉代表自身が「総理・議長経験者による演説にすべき」と言っている以上、泉代表は候補から外れ、鳩山氏と菅氏は論外だ。だとすれば、野田氏しか残らない。野田氏要請については「立民内でも容認論が出ている」と報じられていた。(参考)
まさかとは思うが、泉氏は自分が選ばれなかったことに不満を持っているのか?そうじゃないとすれば、何でもかんでも取りあえずは批判しなければ気が済まないとしか受け取れない。おそらくは後者だろうと考えるが、もしかしたら両方か?
もう一つ考えられるとすれば、立憲民主党執行部は国葬儀に反対欠席の姿勢だったが、野田氏は弔意を示すため国葬儀に出席した。このことから、野田氏が追悼演説を行えば、党内から反発が起こりかねないことを危惧して、とりあえず不快感を示したのかもしれない。だからといって、該当者が野田氏しかいないのだから仕方がない。
立憲民主党は自民党が何をしても反対姿勢しかしないことが改めて示された。泉氏の不快感に対して不快感を持った人は多いのではないだろうか。