ロシアによるウクライナ4州併合の非難決議、193カ国中143カ国賛成で採択
プーチン大統領が一方的な併合を宣言したウクライナ東・南部4州。西側諸国は、住民投票はロシア主導で行われた「偽の住民投票」と猛反発。ウクライナもロシアが最も警戒するNATO加盟申請を行った。
そんな中、国連総会の緊急特別会合が始まり、ロシアを非難し併合の即時撤回などを求める決議案が話し合われた。決議には193カ国中143カ国が賛成した。
クリミア併合を無効とした2014年の決議では、賛成100、反対11、棄権58、欠席24だった。今回は43カ国も賛成が増えた。
国連総会は12日、ロシアによるウクライナ東・南部4州の「違法に併合しようとする試み」を非難する決議案を賛成多数で採択した。また全ての国に対し、ロシアの行動を承認しないよう要請。ロシアの外交的孤立が深まった。
決議には193カ国中143カ国が賛成。ロシアのほか、シリア、ニカラグア、北朝鮮、ベラルーシが反対した。中国を含む35カ国は棄権した。
この決議に拘束力はないが、国際社会が反対しているという意思を示すには重要なことだ。また、どの国がロシア側で、どの国が中立もしくは意思表示できないのかを見定めることもできる。