「#泉健太の代表辞任を求めます」がトレンド入り。「9条も必要なら憲法審で議論すればいい」発言で野党支持者から反発か
立憲民主党の泉健太代表が、21日に「9条も必要なら憲法審で議論すればいい」と、憲法審査会での立場が、日本維新の会と決定的な対立ではないことを強調したことに対して、日本共産党の志位和夫委員長は、23日に「維新の会が「憲法9条改憲の突撃隊」となっていることは明らかであり、もしも立憲代表が憲法をめぐって維新と協力の余地ありと考えているとしたら、とんでもない考え違いというほかない。野党ならば「与党の補完勢力」「改憲の突撃隊」と正面から対決すべきです。」とツイート。小池晃書記局長も「9条を守り、9条改憲の議論をしないことを、この間、野党と市民連合が繰り返し確認してきた。立憲主義は立民党の原点でもあるはずで、果たしてどうなのか、疑問を持たざるを得ない。(泉代表に)発言の意図を確認したい」と語っていた。
そして、ツイッター上では「#泉健太の代表辞任を求めます」がついにトレンド入りしてしまった。立憲民主党支持者かは不明だが、野党支持者らしきアカウントから上がっているようで、ハッシュタグに次のようなコメントが添えられていた。
野党共闘で票を投じてきましたが、今後は刷新されない限り2度と投票しません。
泉代表は「9条も必要なら憲法審で議論すればいい」と発言した翌日に「今後の行動を見てもらいたい。立民の主張が変わったということは、私の中ではない」「(9条への自衛隊明記案について)われわれは明記する必要はないと言っている政党だ。間違いない」と発言を修正したが、支持者の反発や、党内のうるさ型からの圧力があったのだろう。今回の発言を受けて党内から「リップサービスにも程がある」などと、不満の声が上がってたようだ。
合意事項にもない憲法論議への言及に、立憲幹部は「リップサービスにも程がある」とあきれる。
中略
泉氏は、翌22日の記者会見で発言の真意を問われ「立憲の主張が変わったということは私の中ではない」と強調し、火消しに追われた。だが、党幹部の一人は「慎重の上にも慎重を期すべき9条改憲の議論にわざわざ触れる必要はないし、維新へのすり寄りが過ぎる」と苦言を呈し、若手議員は「党には改憲に慎重な支持者も多い。週末は『どうなっているんだ』と何度も聞かれた」と話す。
こんなことは以前にもあった。安倍元総理の国葬儀について「国葬については、その性質から厳粛におこなうものであり、元総理のご冥福を祈りつつ、静かに見守りたい」との談話を発表したのだが、翌日に「国葬の件、私は「静かに見守りたい」と述べました。安倍元総理が銃弾に倒れ、まだ1週間です。今はまだ、元総理に対する毀誉褒貶も、政府の悼み方についても様々な情報が巡り、議論が湧き上がる時期。岸田総理が政治的に急ぎ過ぎたことが混乱を招いています。政府は追悼のあり方を熟考すべきです。」とツイートし、さらにその翌日に「国葬がふさわしいかどうか慎重に議論すべきだった。答えを出すには早すぎた。政府の考えてることについて、その精査もしなければならない」として、閉会中審査を求めた。この時もネット上では「党内から圧力がかかったのではないか」といううわさが広がったが、国葬儀を巡っても党内から反発があったことは少なからずあっただろう。
泉代表が「ブレる」とよく言われるが、やりたいことをやろうとしたり、自分が思うことを発言すると党内から反発があり修正されているのではないかと推測する。
身内から叩かれ、支持者からも叩かれる泉代表。立憲民主党は肌が合わないのではないかと最近では思ってしまう。