【親しき仲にも礼儀あり】山梨県知事の遺憾表明に、川勝知事「(長崎知事との)信頼関係は盤石、怒っていないと思う」⇒信頼を裏切っておいてそれを言う?
リニア新幹線の山梨工区のトンネル工事を巡り、静岡県が山梨工区の工事が静岡との県境付近に近づくほど大井川の水資源へ影響が出ることが懸念されるとして、静岡県がJR東海に山梨工区の設定の理由や工事を止める位置などを示すよう求めているのに対し、山梨県の長崎幸太郎知事が「われわれ山梨県に一言の連絡もなく遺憾以外の何物でもない」と苦言を呈したことに対して、静岡県の川勝平太知事が「(長崎知事との)信頼関係は盤石、怒っていないと思う」と述べた。
リニア問題について、静岡県の川勝知事がまたも持論を展開した。
静岡県の方針に遺憾に意を示した山梨県知事に対し、川勝知事は「信頼関係は盤石、怒っていないと思う」と述べた。
リニア新幹線をめぐっては、県が大井川の水資源や南アルプスの環境への影響を懸念して、JR東海に対し県内区間の着工を認めていない。
こうした中、静岡県が懸念しているのは、山梨県側から静岡に向かって進められている工事を「どこで止めるか」というもの。
静岡県は、山梨県側の工事が県境の約1キロ手前まで進んでいることから「大井川の水が山梨県側に流出する可能性がある」として、10月、JR東海に対し「工事をどこで止めるか」について協議を求める文書を提出した。
静岡県の動きに対し先週、山梨県の長崎知事は…。
(山梨県 長崎幸太郎知事)
「我々山梨県にひと言の連絡もなく、仮にそういうことを本当に言っていたんだとすると、それは遺憾以外の何物でもないと思う。やり方として大変残念に思う」山梨県の長崎知事は、山梨側の掘削工事を静岡県が止めるよう求めたことに“苦言”を呈した。
これに対し、25日の会見で川勝知事は―。
(静岡県・川勝知事)
「長崎知事は怒っていないと思う。(長崎知事とは)1回、2回の付き合いではなく、ゆっくり朝まで語り合う そういう関係なので信頼関係は盤石」JR東海への文書については「長崎知事との信頼関係から事前の説明はしなかった」と述べた。
県はこの問題について、10月中にも県の専門部会で協議する予定だったが、JR東海から「長崎知事の理解が得られるまで説明出来ない」との回答があったことを明らかにした。
この回答に川勝知事は「途方もない見解で誠に失礼な話」と、JR東海を批判した。
確かに、遺憾という言葉には怒りの感情は含まれていない。ただ、それを川勝知事が言うか?
信頼関係があったかもしれないが、その信頼関係を裏切ったのは川勝知事だ。だからこそ残念だと長崎知事は述べているのだ。
遺憾を表明されたら、普通なら相手を怒らせたかもしれないと思いそうなものだが、どういった精神構造をしているのか。
信頼関係があるから山梨県に一言もなしにJR東海に文書を提出してもいいと思ったのだろうか。だとしたら、それはあまりにも失礼だ。親しき仲にも礼儀ありという言葉があることをご存じないのか?ましてや、いくら親しき間柄でも、行政の手順を省いたというのは論外だ。
川勝知事は25日の会見で、26日に開かれる関東地方知事会議で長崎知事と直接対話したい考えを示したそうだ。