福岡市の市議が対立候補になりすまし、旧統一教会との関係を訴えるビラ配布⇒警察に事情聴取⇒議員辞職の意向を示す
福岡市の堀本和歌子市議が、春の市議選に出馬を検討している新開裕司元衆議院議員になりすまし、旧統一教会との親密な関係を訴えるビラを配った疑いで、警察から任意の事情聴取を受けていたことが分かった。
出馬すれば対立候補となるので、事前に悪質な印象操作で新開氏の評判を落とそうとしたとみられている。
福岡市の女性市会議員が、元衆議院議員の男性になりすまし、旧統一教会との親密な関係を訴えるビラを配った疑いで、警察から任意の事情聴取を受けていたことが分かりました。
私文書偽造の疑いで任意の事情聴取を受けたのは、日本維新の会に所属する博多区選出の堀本和歌子福岡市議です。
関係者によりますと堀本市議は今年8月、同じ博多区から来春の市議選への出馬を検討している新開裕司元衆議院議員になりすまし、旧統一教会との親密な関係を訴えるビラを区内の住宅などに配ったということです。
日本維新の会福岡県総支部によりますと、堀本市議はビラを配ったことを認め「申し訳ないことをしたと」話しているということです。
被害を受けた新開元衆議院議員はTNCの取材に応じ、「3年前に旧統一教会の式典に招かれてスピーチしたことはあるが思想は全く違う」「来年の市議選に向けた印象操作で許せない」とコメントしました。
日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事「自分の出処進退についても潔く判断すべきだと思います」「事実であればあってはならないこと」と述べた。
吉村氏は「自らの言葉で正直にすべての事実関係を皆さんの前で説明するべき。自分の出処進退についても潔く判断すべきだと思います」ときっぱり。「第一報を聞いたばかりで事案そのものは分かりませんが、事実であればあってはならないこと」とした。
堀本市議が所属していた会派によると、堀本市議はビラを配ったことを認めており、議員辞職する意向。
議員辞職の意向を示した堀本市議だが、西日本新聞の単独インタビューに「市議選に挑戦するとは知らなかった」「リツイートの感覚でやった」と語っていた。
「私は、●さん(※元衆院議員の男性)が(来春の福岡)市議選に挑戦するとは知らなかったんです。本当に陥れる意図はなかったですし。ちなみに、(男性に)成り済ましてやったつもりもなくてですね。ツイッター上で、7、8月に結構炎上していたんですよ。その文言を拾って、リツイートの感覚でしたんです。でも結果ですね、そういう結果になってしまって」
短絡的というか浅慮というか、あまりにも浅はかすぎて絶句してしまった。
国政選挙でも地方選挙でも、政策だけでなく、人格や人柄など、どんな候補者かを見極める必要があるとあらためて感じた。