【順番が逆】日韓議員連盟と韓日議員連盟が共同声明。立ち話や懇談ではなく「関係改善のため首脳会談を」⇒関係改善させて首脳会談では?
日韓議員連盟と韓日議員連盟が設立50周年の合同総会で早期の日韓首脳会談の開催を求める共同声明を出した。
これまで、岸田総理と尹大統領は、電話会議や国際会議出席の際に立ち話や懇談等言う形の対面はあったが、正式な対面による首脳会談の場は設けていなかった。
両議連は日韓関係の改善のために首脳会談の実現を求めた。
日韓議員連盟と韓日議員連盟の設立50周年の合同総会が3日、ソウルで開かれた。日韓関係の改善のため、岸田文雄首相と韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)大統領に懸案となっている徴用工問題などの解決に向けて、早期に会談するよう求める共同声明を採択した。
声明は歴史問題や日本の対韓輸出規制などの影響で悪化している両国関係を憂慮し、早期に正常化させなければならないと強調。両首脳の会談を経て新しい関係の姿を示すよう求めた。
岸田首相は11~19日に、国際会議でカンボジア、インドネシア、タイを歴訪する予定で、この機会に尹氏との初の正式会談を行う方向で検討されている。これまで電話協議や国際会議に合わせた「立ち話」や「懇談」はあったが、対面の正式会談はもたれていない。
完全に順番が逆だ。韓国側が言うのは仕方ないが、日本側もこのようなことを言うのは非常に残念だ。絶対間違えてはいけないのが、日韓関係修復のために首脳会談をするのではなく、日韓の間にある様々な懸念事項が解消されるようになってから関係改善の証として首脳会談を行うべきなのだ。ここで何の解決のないまま首脳会談が実現してしまったら、安倍・菅政権のとってきた態度の意味がなくなってしまう。
岸田総理は日韓議員連盟の額賀会長に「日韓関係を健全化するため、未来に向けた両国関係を築いていきたいと改めて伝えてほしい」というメッセージを託していたが、どうも意味をはき違えているのではないだろうか。
日本政府は、日韓関係の健全化に前向きな態度を見せているが、韓国側が問題を是正することを大前提としている。岸田総理も尹大統領就任の際には、祝いの言葉を述べたうえで、日韓関係について「厳しい状況にあるがこのまま放置することはできない。国と国との間の約束を守ることは基本だ」と語っていた。まずは約束を果たすことで両国間の信用を回復させなければならない。それが関係改善の第一歩だ。
岸田総理は額賀会長に求めたのは、「日韓関係健全化のために問題事項を早期解決させ、未来に向けた両国関係を築いていきたい」ということではなかったのだろうか。その答えが首脳会談ではメッセンジャーの役割を果たしていないどころか、単に韓国に丸め込まれただけではないか。。。とも思ったけど、冷静に考えれば日韓議員連盟の思惑も韓日議員連盟と同じなのだろう。
日韓議員連盟の中にも、韓国側に「約束を守れ」と言えるくらいの気骨のある人物がいないのだろうか。韓日議員連盟は何かあれば平気で日本を非難するのに。